言語化の難しさ

私には好きなものがある。
その中にはぼんやりとした感覚的な理由で好きなものもあれば、明確な基準を満たして好きなものもある。
そしてそれを他の人に知ってほしいという欲求もある。
しかし、それの良さを言語化しようとすると、途端に行き詰まる。実際に対面して言葉で伝えようとしても、文章にして残そうとしても、だ。
何故か。
おそらく言葉には各個人のこれまでの人生に基づいた感性に紐付けされた部分が大きいからだろう。
例えば「楽しい」等といった極々一般的な形容詞にしても、各々の思い出と共にあり、人それぞれで感じ方は微妙に異なってくる。そういう形容詞が複数個絡み合って表現されるのだから、ひとつの文章でも捉え方は相当に違ってくる。全く感性に響かなかったり、思惑とは別の方向にずれたり。
つまり何が言いたいかというと、多くの人に伝えられるように言語化できる人に対しては尊敬の念を抱かざるを得ないという話。

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