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Siouxsie & The Banshees : through the looking glass

Siouxsie Sioux を知ったのは高校生か大学生の頃で音楽雑誌のレビューで1stアルバムのThe Screamが載っていて妙に気になっていたのだが、見知らぬバンドのアルバムに2500円の大枚をはたく勇気が無かったのであった。プログレだったら迷わず買っていたかもしれない。
その後、バイト先でニューウェーブ系のインディーズレーベルなどを主として聴いていたので、この頃初めてSiouxsie Siouxをちゃんと聴く事となった。そして、ノックアウトされたのは7枚目のアルバムTinderboxに入っているCities in Dustの12inchSingle。
Tinderboxも抜群に良いアルバムなのだが、その後に出されたのがこのThrough the Looking Glass。これは全曲カバーというアルバムなのだが、アレンジセンスが抜群に良い。
特にThe BandのThis Wheel's on Fire、Iggy Pop の The Passengerは珠玉の出来だと思う。

手に入れたのはCD化された後で、80年代後半だったと思うが、CDが普及しつつあった頃で、インディーズのバンドはレコードを出していた時代だった。現在のようにデジタルによる録音がアマチュアにまで広まってはいなかったので、CD化の方がコストがかかった時代だったのだろう。レコードショップはまだアナログのレコードとCDが併売されていた。CD棚は急凌ぎでLPレコード棚を半分に仕切ったもの。LPジャケットの1/2サイズの縦長で薄い箱にCDが入ったパッケージ。無駄と言えば無駄なのであるが、今にしてみればジャケットのアートもアルバムの一部と考えれば魅力あるパッケージだったと思える。

しかし、やはりオリジナルのアナログLPが欲しくて買ってしまった。12inchのジャケットサイズは魅力あるのだ。
そして、この当時のインディーズの音源はアナログ盤しかなく、廃盤になっているものが多いので、アナログ盤を探すこととなるのであった。(最近、モノによってはかなりマイナーなレコードもCD化されたりすることもあるので、手に入れやすくなって嬉しい^^)

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