見出し画像

廣榮堂 中納言本店

岡山土産のお菓子でまず名前が上がるのは「きびだんご」江戸末期安政3年創業という「廣榮堂」の看板商品である。

京橋から小橋を通って門田屋敷〜東山へと向かう「岡電」の路面電車。中納言の電停のすぐ向かいにある廣榮堂 中納言町本店の佇まい。創業から160年という歴史を感じさせる建物も、老朽化のため今年建て替え工事に着手されたようだ。

ここから北東へ向かえば古京町、森下町へと続く旧山陽道を歩くこととなる。古京町は旧六校、現在の朝日高校のお膝元。内田百閒の住んだ街。それほど古くて趣のある建物はあまり残っていないが、なんとなく歴史を感じる空気がある。廣榮堂のこの建物もそういった趣を残すものであったが、時の流れに抗うことはできないようである。

廣榮堂は現在、岡山市中区藤原に本社工場があり、そこに併設された藤原店は築150年の古民家を移築再生して店舗へとリノベーションされ、なかなか雰囲気のあるものとなっている。そこで、この中納言本店の建て替えも、この街の雰囲気を大切にしたものになってほしいと期待しているのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?