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The Art of Noise : CLOSE-UP

「スタジオの魔術師 アート・オブ・ノイズの5人がトレバー・ホーンを中心にフェアライトを駆使して作り出した未来音楽!」というキャッチコピーが帯に踊る日本版12inchシングル。
トレバー・ホーンは、1979年全英チャートNo.1になった“ラジオスターの悲劇”あのザ・バグルスを結成しヒットを飛ばした張本人である。
その後、強烈な印象のマキシシングルが登場する。The ArtI of Noise の INTO BATTLE WITH THE ART OF NOISE である。恐らく、現在のDJなんかが行なうスクラッチやサンプリングの先駆的な音づくりではなかったのではないだろうか。フェアライトCMIというシンセサイザーを使った音、特にそのサンプラーの音は独特のもので、圧倒的な存在感を示す。
このCLOSE UPはよりタイトでリズムセクションを主体とした構成で、現在のヒップホップやラップなどにも共通する音の作り方が見える気がする。

Trevor Charles Horn (トレバー・ホーン)
「ラジオ・スターの悲劇」のヒットで知られるバグルス、イエスのボーカリストを経て、1982年に音楽出版社のパーフェクトソングス、1983年にZTTレコーズを立ち上げ、プロデューサーとしての活動を始める。ホーンの名を一躍有名にしたのが、復活したイエスであった。アルバム『90125』をプロデュースし、「ロンリー・ハート」を全米1位に送り込む。この曲のイントロで聴けるオーケストラが一斉に楽器を鳴らしたような「ジャン!」という音はオーケストラル・ヒットと呼ばれ、一世を風靡した。この音の正体はフェアライトCMIというオーストラリア製のサンプラーで再生したもので、ホーンは当時最先端だったこのデジタル機器を駆使して斬新で刺激的なサウンドを作り出し、一躍時の人となった。
自身のプロジェクトであるアート・オブ・ノイズや、人気黒人モデルのグレイス・ジョーンズ、クラウディア・ブラッケンがフロント・ヴォーカリストのドイツ出身の男2女2の4人組のプロパガンダ等の作品などはまさに時代の最先端を行くサウンドに満ちあふれており、先鋭的なニュー・ウェイヴ系アーティーストに与えた影響は大きい。またフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのセンセーショナルなイメージ戦略(トレヴァー・ホーンの操り人形と皮肉られたほど)に見られるような「仕掛人」としての側面も持ち合わせていた。
1984年のバンド・エイドによるチャリティ「Do They Know It's Christmas」にもプロデューサーとして参加し、市販されたメイキング・ビデオにて彼の姿を見ることができる。また、この頃プロデュースしたABCの 『The Look of Love(ルック・オブ・ラブ)』や、ゴドレイ&クレームの『Cry(クライ)』のプロモーションビデオでも、1カットだけ出演している。
ベル・アンド・セバスチャン、808 State、シャルロット・チャーチ、Seal、t.A.T.u.の世界デビューにおけるプロデュースを手がけている。(wikipediaより)

INTO BATTLE のジャケットもいいのだが、このジャケットからか?お面がアイキャッチャーとなっているようで、なんとも音とのバランスがいい。

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