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Procol Harum : A Whiter Shade of Pale

めちゃくちゃ有名なアルバム、プロコルハルムの「青い影」これはオリジナル盤ではなくて復刻といっても70年代後半の「ヨーロピアン・ロック・コレクション」だかなんだか銘打って復刻されたシリーズで1500円だったような気がする。当時LPは2200〜2500円ぐらいだった。往年の名盤を再リリースするといった感じの企画ものが多くあり、プログレなんかも、その時にAtool,NewTrolls,などフランス、イタリアのバンドのアルバムを手に入れた。プログレのコレクションなんかは、復刻というより日本であまり紹介されていないものが新しく出てきたといった感じであった。
プロコルハルムのこのアルバム、タイトル曲がめちゃ有名で、他はあまり知らなかったのでアルバムを通して聴く。ハモンドオルガンの音が印象的。当時のロックでキーボードといえばハモンドオルガンにレスリースピーカーというのが王道だったのであろう。
まあ、ややバリエーションはあるとはいえ、ほぼ、あの音である。
時代はやや遡るのであるが、まだ洋楽ロックを聴く前の頃、TVでは歌謡曲全盛。アニメや特撮ヒーローものも人気が出始めた頃。タツノコプロの名作「ガッチャマン」放映。この頃、主題歌やBGMなどフルオケの歌謡曲的、あるいはクラシック的な曲が使われていたと思うのだが、この「ガッチャマン」のBGMに度々ハモンドオルガンの演奏が使われていたと記憶している。今思えば、かなりハードなイメージを創ろうとしていたのではと思えるのであった。当時のロック、ジャズの新しい潮流を取り入れていたんではないのか。
そんな時代を象徴するような音。プログレッシブロックと分類されることも多いようなプロコルハルムだが、ベースにはジャジーな感覚が漂っており今聴いても、何とも言えぬ輝きを放っている。
そして、このジャッケット。北欧神話の挿絵にでもあるようなプリミティブな魅力。これも印象的で忘れられないようなデザインだ。
また、ジョー・コッカーのカバーも聴き比べるとおもしろい。

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