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喫茶 幸楽

岡山県庁舎の南には、お昼のランチ族のお腹を満足させてくれる定食屋さんや喫茶店などの飲食店が多く?時々、自転車に乗って食べに行く。ただし、早くか遅く、少し時間をずらして行かないと満席でランチ難民になりかねない。並んで待つということは、嫌なのだ。
そんな県庁舎の南にある「喫茶 幸楽」。表には看板もなく、日替わりランチのメニューとお昼の定食メニューが黒板に書かれている。何時頃から営業しているのかは、私の記憶の限り定かではないが、かなり年季の入った店の佇まいだ。
この店を発見したのは数年前で、昼飯を食べに県庁辺りまで自転車で行くようになってからである。もっと昔、学生の頃だったか、この近所に「山珍」があって定食など食べにきていた思い出があるが、その頃この店に入ったことはなかったのである。「山珍」は現在、県庁通りにあって、時々名物の「豚まん」を買って帰ることがある。
さて、件の「幸楽」であるが、特別「これが絶品」とか「ボリューム満点!」というほどのものではないと思う。ただ、街の軽食喫茶によくあるように日替わり定食に鯖があったり、トンカツがあったりと、和洋取り混ぜている点。それから、切り干し大根みたいな一品が妙に和風であったりするとか、そんなにボリュームがあるわけではないが、手間を考えればコストパフォーマンスは高い。そして昭和なインテリアは、意識高い系の人たちが闊歩するカフェだとかテラスだとかに気後れしてしまう私達世代には、ほっとするのである。
ホールを仕切るのはいい歳のおばあちゃんである。そんなに常連でもないのに、いつもありがとうみたいな実に丁寧な挨拶をしてくれるもので、嬉しい反面、失礼ながらちょっとボケが始まりかけてるのかなと思ったりも…。しかし、そういった勘違いみたいなのは罪がないし、こっちもほっこり幸せで楽しげな気分になるものだ。
そうか、この店は「幸楽」だったのね^^;

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