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地元のラジオの思い出(石川)

 今でこそ芸人さんラジオを中心に全国各地のラジオを聴いている僕ですが、かつては地元ラジオ一辺倒でした。ラジコプレミアムに入ってなかったのでそうせざるを得なかったというのもありますが、僕は地元のラジオが大好きです。自分の住んでいる地域に根差した放送なので、なじみやすい。今でも帰省をしたらば、かならず石川県のラジオを聴いています。

 僕のラジオライフはFMから始まったというのはTwitterでも何回か述べている通りですが、それはJFNの深夜放送であり、ローカルに興味を持ち始めたのはもう少しあとの事でした。はじめてFM石川の社屋に行ったときのことは忘れられません。FM石川は本社スタジオが公開されているオープンスタジオで、外からスタジオやミキサー卓が見える格好になっています。ここから平日ワイドが放送されていて、アーティストがゲストの時は大量の観衆でごった返すこともあるのです。僕は同じくラジオ好きの友人に連れられて、スタジオ観覧に行きました。その時はちょうど夕方ワイド「MOVE」の生放送中でした。

 当時高校生、このような若いラジオ好きがスタジオ前に来て観覧することは、FM石川側からも珍しいことのようでした。しかしここでFM石川…正確には「MOVE」のパーソナリティの木村雅幸さんの独断で、なんとミキサー室まで入れていただけたのです。

 自分の目の前で、CDが読み込まれ、ミキサーが動き、カフが上がり、音が放たれていくのを目の当たりにした僕。感動しかありませんでした。ラジオの世界ってこんなことになっているんだ。あ、メールが打ち出された…。日頃家で楽しんでいるラジオの中身を見せていただき、感動しかなかったです。そんな時「時間が空いた。しゃべってく?」と木村さんが。

 そう、僕はなんとFM石川のスタジオでしゃべらせていただいたのです。忘れもしない2016年3月21日。自分でカフをあげ、ヘッドホンをつけ、マイクに向かって喋る。間違いなく僕の声は石川県に放たれました。すごい経験でした。今にして思うとものすごい経験だと思うし、すごく勇気のあることだと思います。相手は所詮高校生の素人、生放送、しかも電話じゃない。こんなこと普通考えますか。マジでこれが、ラジオを本気で好きになった瞬間だと思っています。一生の思い出です。いまでも、帰省したら、だいたいはFM石川に行きます。昔のように目立った真似はしてませんが…。


 その後僕はMRO北陸放送(AM)にハマりました。地元局ではどちらかというとこちらの方が勢いがあったと思います。朝7時からのワイド番組を通学中に聞いたり、時々昼ワイドの「おいねどいね」に投稿したり。でも基本的にMROは夜の思い出が強いです。最近終わってしまった「竜香のあぶない8時」はよく聞いていました。月竜香さんという占い師が、月曜のお昼に人生相談番組を3時間以上やっているんですが、その方が夜8時からアナウンサーと結構ヤバい話をするという放送で、深夜放送っぽく手好きでしたし、ナイターオフの木曜日に「レオラジ」というのが放送されていました。夕方のニュースのキャスターである松村玲郎さんがパーソナリティで、ミキサー、メール印刷、しゃべりを全部一人でこなすワンマン放送です。ところが毎度毎度メールが殺到する番組で、読まれるのは至難の業でした。残念ながらあのころと比べると、今のMROは弱くなりましたね…。

 そしてMROの何よりの特徴は「MROアニメストリート」という放送枠があるということです。日曜日の深夜にいわゆる「アニラジ」を集中させているゾーンで、しかもMROは「あにまにあ」というアニラジを自社制作しています。もともとアニメに造詣の深いアナウンサーがいたのが始まりで、今も続いている番組です。この番組は本当に全国から聴取者もいるので、ぜひ聞いてみてください。

 というわけで、石川県にいたころのラジオの思い出でした。FM石川が僕のラジオの始まりだったのです。今も大好きな局です。

 いずれは新潟のラジオの話もしてみよっかなあ。

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