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軽やかに貰うことの素敵さ。第1回0円ショップ@パルル 主観レポ

5/19(土)名古屋、新栄のパルルで0円ショップがありました。自分は打ち合わせにも参加させてもらい、当日出品者でもありました。

0円のお店の不思議さ

0円ショップというのは、話も聞いていたし、『0円で生きる』(鶴見済著)も読んでいたのですが、実際にお店がはじまってみると、意外とどうして分からないことが多かった。

売れた(?)商品を入れる袋って出店者側が準備するの?

手渡したときは、やっぱ「ありがとうございました」って言うの?

そんな、非0円ショップではあたり前とされる”お店としての準備”が、正しいことなのかどうか、よくわからなくなりました。
結局、最初に運んだときの袋=持ち帰り袋にする、という対応であとは何とかなることがわかりました。複数出店者の場合は、最初に持ってきた袋(で要らないもの)を共有して、適宜使えたらいいのかな。

「ありがとうございました」は自然に出てきました。でも、このあたりはまだ不思議な感じです。出店者側がお礼を言われてしまうので・・・。

ちなみにこの映像ミキサーは、残りました。欲しいけど・・・。

軽やかに貰う人が現れた→みんな喜びだした!

30分~1時間ほどで、出店者同士がお互いのシマを交流する時間が終わって、そのあたりは何となく物々交換的な世界でした。

しばらくしたら、すごく明るくて、軽やかに、次々と貰って(0円で買って)いく女の子が現れました。
自分が素敵だと思ったら、どんどん「これくださいっ」って言う。会場の一角には、その人が売約済にしたモノがストックされていきました。

それまでは、出品者も購入者も奥ゆかしさではひけを取りませんので、1つ、2つを「本当にいいですか?」「いいですよ」ってやり取りましたが、彼女がどんどんモノを手にとることで、みんなのなかの心のハードルがどんどん下がっていきました。

そうすると、出品した方もどんどん嬉しくなっていくようで、贈る側と受ける側の壁もなくなっていく感覚がありました。

明らかに0円ショップの空気は活性化して、良い風がビュンビュン吹き出したように思えました。

「甥っ子が、どんどんご飯のおかわりをするのを微笑ましく見ている親戚の気分」ってこんなんかなぁ。そりゃ、親戚はめちゃくちゃ食べさせようとするわ。

そういえば、って思いました。
0円ショップに関するテキストや、レポートの多くが「0円で売る人(交換を含む)」の視点で書かれていたことを。
純粋に0円で買う人から書かれたテキストは、あまりなかった気がします。

気分よく貰うことができるって、すごく周囲を幸せにすることなんだなぁ。

恥ずかしいと思ってた花盗人の風習も、いいかもね

最後の方では、大きな花のカゴ盛り(というのでしょうか)が、ずっと手付かずだったのですが、誰ともなしに、

「名古屋式でいいよね?」

と言い出して、花が1本2本と小分けにされて、多くの人の手に渡って行きました。参考リンク:「花盗人、大歓迎だがや」がナゴヤ流 開店の験担ぎ

あっという間になくなった花カゴを見て、この”名古屋的に良い感じ”が続くといいなぁって思いました。

「名古屋方式」でバラバラとなり我が家へ来た、かつてカゴ盛りだったガーベラ。花言葉は「希望」「常に前進」。
(・・・後ろの配線は見なかったことにしてください)

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