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◎《坐骨を立たせて座る》と正座の考察

普通に座った状態から
身体をぐーっと、前に倒してひと呼吸。

腿の内側のラインを感じてみる。 

そして、上半身を起こして、ひと呼吸

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内腿ラインに刺激が入ります。

(外重心の人はココが機能していないケースが多いです。)


脚を真っ直ぐに揃えやすいポジションになり、これが、骨盤を安定させます。


カラダを巡るエネルギーとは、

東洋医学的に言えば「氣・血・水(※津液)」

 
「氣」というのは見えないものですが、

ツボとツボを繋げる経絡システムのルートの他、

脳幹から発せられる神経エネルギー

インドのアーユルヴェーダ医学で云う
「ナディス」

などなど、

わたしたちのカラダは、

そういった見えないエネルギー(体内電流)によって、動かされています。

東洋医学では、
「氣」を運ぶのは
「血」あると。

血液には、鉄分(ヘモグロビン)が含まれているので、
体内て発生する体内電氣が活発だと、

細胞も元気になります。



体液(血液やリンパ)が流れやすい身体って?

どうしたら、その状態を気軽に作れる?

って探っていたら、

 
「正座」の姿勢の状態から学べることがたくさんありました。


 

日本の伝統芸能、○○道(武道や書道・茶道など)とつくものは、正座をして、
「氣を整えて」作業をします。

明治の時代、
正座は「日本人の座り方」であると、
政府が制定したそうです。

長かった鎖国を開国して
どんどんやってくる外国人に対し、

「日本人としてのアイデンティティーを強化させるため」という、

頼もしい理由で。 

 



かつての時代は一般家庭でも、

「食事する時にはお行儀よく」とか、

躾や教育一環として、正座に慣らされる時間が

存在していたように思うんだけど、、、

(我が家であったかどうかも定かでない)

 

 

今の時代はどうなんでしょうね、

 

親が知らなければ、子に伝わるワケもなく、

 

それ以前に『膝や脚の擁護』的な概念で、

「あえて正座はしない、させない」

という話を聞くばかりです。

 

 

 

かつての日本人にあったもの、

現代の多くの日本人が忘れつつあるもの

そのひとつに、

正座の習慣がなくなって、

「カラダを起こす」座り方から成る、
日本人がかつてはしっかり保っていた、
カラダの中のエナジールートが
変わってしまったのではないか?

と、時々考えます。
 

 

ここでは、

「正座すること」

に重点を置くのではなく、

 
 

正座の姿勢がもたらしてくれる、

心と身体の状態について、

考察してみました。

 


 
「正座は良い・悪い」という論議が時々出てきますが、

 

わたしの持論は

「正座は断然良い」です。

 

ただし、足腰が痛い人は無理に勧められません。

 

でも、

椅子に座った時も

「坐骨は立たせてね」

と伝えてます。

 

 

正座をした時と、

同じ上半身の姿勢になれるからです。

 






巷で言う「骨盤を立たせましょう、仙骨を起こしましょう」って言うのと同じ状態のことです。

 

 
 

正座をした時って、

 

坐骨がかかとの内側に固定されて、

肛門や会陰を引き締めやすくなります。

 

 

すなわち骨盤底筋郡に力が入る状態、になるから、

「背骨が自然に立つ」のです。

 

背骨の、椎の一つ一つが、

自然に"起こされる"と言う感じで、

 

首・肩にも、余計なリキミを入れて、
バランスを取る必要がなくなります。

(肩コリ首コリが慢性の人は、ずっと力みっぱなしで血流&酸素不足、脱力できていない状態なのですね、)

 


「腑抜けの」ダラダラだら〜ん的リラックスではなく、

 

集中力の伴うクリアな感覚のリラックスを伴います。

 

 

 

上半身の土台となる骨盤って、

よーするに丹田を抱える器です。

 

「骨盤」は3つの骨(仙骨、寛骨@腸骨と坐骨)、恥骨)で構成されてます。

 

 

仙骨は常に微振動を発生していて、

背骨に添って流れる脳脊髄液を循環させます。

 

 

背中が丸まっていたら、

仙骨のポンプ力が伝わる作用も弱まり、

脳脊髄液の流れが阻害されます。

 

結果、自律神経に支障が起こりやすくなります。

 

 

それと、

仙骨ってかつては【神骨】と呼ばれていた聖なるエネルギーの発生場所でもあります。

 

仙骨がしっかり活かされることで、

丹田も充実するのです。

 

 

坐骨で立つ = 骨盤力を発揮する

 

上半身の礎(骨盤、そしてそれを支える脚と足)がしっかりすれば、

上半身はしなやかさを保つことが出来る。

●「内転筋を意識する」はこのアクションをおすすめします

 

 

安全な高層ビルの建築論と同じです。

 

 

 

 

さらにつっこめば、

 

チャクラと

身体に散らばる神経叢(神経の集まるところ)やホルモン分泌器官の関連性を知れば、

 

柔軟な背骨(脊椎)、柔軟な姿勢であるか否かは、

どれだけ生命力に影響をもたらしているか、

 

 

柔軟な上半身の姿勢でいることは、

単に「氣がすっきりする」以上の恩恵をもたらしてくれる可能性があることを教えてくれます。

 

 

大きく言えば、

「人生」そのものに関与しているか、

 

 

という領域までも及んでいます。