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あっ、この瞬間が、日産車だね。

このCMを覚えている方は、結構なお年頃かと・・・。

1/100から1/1000の技術・・・。

凄い事をおっしゃってますが、我々メカニックの間では
あっ、この瞬間が、日産車だね。
と言う言葉は違う意味で使われます。

シルビアのパワーウィンドウが動かなくなった!
あっ、この瞬間が、日産車だね。

スカイラインのドアミラーが動かなくなった!
あっ、この瞬間が、日産車だね。

GT-Rのフューエルコントロールモジュールが逝った!
あっ、この瞬間も、日産車だね。

なんか変な音がする!
うん、この瞬間が、日産車なんだよね。

日産車に長くお乗りになった事があるオーナーなら
深く頷いて頂けると思いますが
今日はもっととんでもない部分での日産らしさを紹介します。

エンジン始動の準備がすべて整った

ER34スカイラインのRB25エンジンにて、キーをひねっても
セルは回るもののエンジンがスタートしてくれない・・・。

ナ ニ ガ オ キ タ ?

まずは診断機を繋いでCPU側で各センサーが正常に動いているかチェック!
〇エアフロOK
〇クラセンOK
〇点火信号OK
〇インジェクター信号OK

・・・。


ここで基本に戻って、エンジンが掛かるための3大要素
燃料
点火
圧縮

燃料と言えば燃料ポンプやインジェクターが基本パーツです。
IG-ONにて燃料ポンプが動く音はするけど
万が一ストレーナーが外れてしまっているかも・・・?
と言うことで、燃料ポンプを一度取り外して確認→問題なし

インジェクターは?
作動音を確認するため
クラセンを手で回して疑似的に回転信号を作り出し
インジェクターの電磁弁開閉音を確認してゆきます。
1 5 3 6 2 4の順番でカチ カチ カチ カチ カチ カチ 
問題ないですね。

燃料パイプの接続箇所も

整備書を参考に確認し、問題なし!

続いては点火関連の確認に移行します。
プラグを外してダイレクトイグニッションに接続し
これまたクラセンを手回しで火花を確認。
火、ちゃんと散ってますね・・・。

え~じゃあ、圧縮???

プラグを外したついでに、すべての気筒の圧縮を測定し
10.2k~10.0kで問題なし。

チェック終了~~~!





頭を冷やして、もう一度基本に帰って再検討します。

点火は疑いようが無いぐらいに目視で火花を確認したから
100%大丈夫!

圧縮もコンプレッションゲージで確実に目視確認!
120%大丈夫!!

燃料は・・・、目視確認してなかったな~。

という事で燃圧を測ってみよう!

はっ?
5k??

パっと頭に浮かぶのが、デリバリー内での詰り
そこで、デリバリーパイプ内をエアブローしてみたのですが・・・

あれ?

続きは有料ページ書き綴りますが、どのタイミングで
あっ、この瞬間が、日産車だね。
と言うセリフが出るのかも見ものです。笑

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