![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134619527/rectangle_large_type_2_2e82bbbdc9a3daaf03e741152fd7059b.jpeg?width=1200)
ブーストが不安定なFD3S RX-7!ウェストゲート仕様のシングルタービンですが原因は思いも寄らぬアノ部分・・・。
TO4SタービンをVマウント仕様で装着しているFD3S
![](https://assets.st-note.com/img/1710994499592-pQo39Pwo9x.jpg?width=1200)
いままでにタービンブローを2回経験しているようですが
その都度HKSにてOHしたとの事。
今度はブーストが上がらなくなって
ウェストゲート周りを弄ってもらったら
逆に下がらなくなっちゃったそうです。
どこで弄って貰ったかは聞きませんでしたが・・・。
・・・このFD、実は一度、色々と修理見積した事がありまして・・・
その時は他のお店で修理することになったとの事でしたが
結局直らなかったのかな?
それとも新たなトラブルなのか?
今迄の経緯はさておき、我々ビークルフィールドに入庫して頂いた以上は
ベストを尽くしたい思うのですが
まあ、他人が弄ったクルマは勝手が悪いです。
ウェストゲートへの配管からEVCの配管を撤去してみるものの
ブースト上がりっぱは直らず、前のお店でどこをどう弄ったのか?
ウェストゲートの制御スプリングをガチガチのものに変えたのか?
どの道、ウェストゲートは取り外さないと点検出来ないので
![](https://assets.st-note.com/img/1710994763476-HT6tY3k9sh.jpg?width=1200)
単体にしてブースト計を繋げて圧力による動きをチェックします。
調べてみるとスプリング自体が1.3k設定のものが
インストールされていました。
当たり前ですが、それ以下には下がりません。
以前はブーストが上がらなかったそうで
その時はウェストゲートのブースト調整ネジを
締めこんでもらった事が判明。
さらなる対策としてハイレートのスプリングを入れられたのか?
ブーストが掛からなかった時期は
タービントラブルを抱えていた時期とも重なるので
タービン本体の不具合でブーストが上がらなかった物を
ウェストゲートで無理くり上昇させていたのかもと言う推測。
それにしてもロータリーの13Bに最低ブースト1.3kって
普通は絶対に組まないスプリングレートです。
合わせて、動画でも鳴っている
シュコー シュコーって言う変な音。
これ、エアーが抜けてしまっている音です。
本来であればすべてのエアーが
ウェストゲートのダイアフラムに当たるので
こんな音は鳴りません。
音が鳴るという事は
どこかからエアーが抜けているわけで
漏れた分だけウェストゲートの開くタイミングは遅くなる
↓
制御としては遅れる
↓
ブーストが上がり気味になる。のではと推測してみました。
当時はまだHKSに居たタービン開発の担当者に
(今は独立して開業されてますが・・・)
「モリブデン系のグリスを塗布してやるとエア漏れもなくなりますよ」
とアドバイスしてもらったので早速、施工。
同時にスプリングプリロード用のシムも抜いて単体チェックすると
異音も無くなり解放ブーストも0.7k前後に下がったので
車両に再組み付けをして、いざ実走行にてテスト!
ん~まだ下がりきらん・・・
ウェストゲートに排圧が掛かった状態でどんな動きをするのか知りたいので
エンジンを回しながら
ウェストゲートに擬似的なブーストを掛けてゆきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1710995267908-aTq7FVMFD1.jpg?width=1200)
あ~なるほど・・・。
答えはエンジンルーム側に合ったのですね。
正解の開示は有料ページにて説明します。