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ちゃんとしたモノづくり。出来ないお店が多いです。特にチューニングパーツは・・・。10㎜でねじ山が噛みこむ&使用中にポキッとせん断するタイロッドエンド。

タイロッドエンドと言うパーツは

ステアリングを切った回転をタイヤの向きを変える動きへと伝える
非常に重要な部品です。

これが、もし、走行中に

こんな感じにせん断したら・・・。
速度によっては死ねます。
そして殺せます。

写真のタイロッドエンドを造ったメーカーに問い合わせたら
「経年劣化するものなので、定期的に交換して下さい。」
・・・。

かと思えば、今度は新品を

車両に装着しようとしたら
タイロッドを10㎜ほどねじ込んだところでロックしたので

外して診て見るとねじ山がグズグズになってます。

タイロッドは左右で対になるので2個のタイロッドエンドがあります。
もう一方でも試しますが、こちらは挿入10㎜で回りが固くなり
さらに10㎜ほどねじ込んだ所でまったく回らなくなり
完全に噛み込んで戻す事も出来なくなりました。

ん~。

メーカーに連絡すると
「商品完成後、1本ずつタイロッドを奥まで挿入して
 ねじ山の確認をおこなっているので
 商品に不具合はありえないが、メッキの不具合があるかも知れないので
 とりあえず送り返して欲しい」

との事。
その通りにして待つこと数日後

こんな状態になって帰ってきました。

んっ?
と思って送料着払いで送り返された箱の中を見ると
説明書きが入っていて
「噛みこんだ部分を切断し、ねじ山が壊れていない部分を確認した所
 特に問題は見受けられませんでした。
 原因は異物混入か
 作業者のミスでネジを斜めに回してしまっています。
 製品には問題ありません。」

っと書いてあります。

2個とも10㎜ほどの所で1度ロックしています。
2個ともたまたま10㎜の所で異物が噛みこんだか
10㎜でロックする様に狙って斜めに回したんですかね・・・?

問い合わせ当初は
「加工処理後のメッキ処理がうまく出来ていない可能性がある。」
との事でした。
メッキ処理はタイロッドを挿入して確認した後に行なうのですか?
それとも、メッキ処理後にタイロッドを挿入して確認するのですか?

と再度問い合わせを行うと
「現場に確認してみないと分からない」
えっ?
現場って、あなたの会社じゃないの・・・?

もう、この時点で、このメーカーに対しては
信用のの字もありませんでしたので
戻ってきた1本を

我々ビークルフィールドにて縦に切断!

この断面を詳しく検証すると、色んな事が分かってしまいました。

まずね

商品完成後、1本ずつタイロッドを奥まで挿入して
ねじ山の確認をおこなっている。

ってのは嘘です。
タイロッドを回し入れれば向って右側の様な跡が残りますが
左側にはそう言った跡が見受けられません。

そして問題となった挿入10㎜の位置にマーキングを入れて

タイロッドを外して診ると

挿入10mm付近で1発目の噛み込み跡があります。

ちなみに、もう1個も縦割りして診ましたが10mmで噛み込んで
すぐに逆転させて無理やりタイロッドを外した結果がしっかりと残り

アルミ製タイロッドエンドのねじ山は、すべてやっつけられています。

それにしても、メネジの山の部分がやけに尖ってますね・・・。

工業系のお仕事をしていらっしゃる方なら、もう答えは出ましたね・・・。

なんと言うメーカーが

こんな感じの

商品を造り、その後の対応も真摯とは言えないものだったのか?
そしてなぜタイロッドが噛み込んだのか?
有料ページにて詳しく説明して行きます。

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