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「LED補光」について。

現在、ベジアビオではLEDの補光試験を行っています。
4~5レーン×9棟あるうちの、まずは1レーンだけ。
2月頭からはじめた補光ですが、早速効果が表れてきましたよ~!

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右の方がLED補光をしている脇芽ですが、色が濃い。
アントシアニンが多いため、と見受けられます。
通常、アントシアニンが多い場合は「冷害」のパターンが多いですが、今回日射環境、温度環境ともに良好なので、栄養が充実している証拠だとか。
傍目から見ても、このレーンだけ成長が早い気がします。

LED補光をする理由は、「日本海の日射量の少なさ」

日本国内で冬にハウス栽培でトマトを生産している農家さんは多いですが、主流は太平洋側。
四国、九州地方が多いです。
新潟よりあたたかいから…とはいえ冬は寒い。
暖房を焚けば、新潟でも九州でも同じ温度に保つことは可能です。
それでもなぜ大きな差が開くのか。
それは、圧倒的「日射量の少なさ」

トマトは積算温度といって、実の表面温度を毎日積み上げて赤くなります。
温室内温度の他に、陽の光がトマトの実に当たることで、積算温度は積み上がります。
日本海側は日照時間が短く、いくら暖房を焚いても赤くなるのが遅い。すると収穫量も後ズレ後ズレでどんどん少なくなる…
特に今年の豪雪は大きく影響していて、1月に温度を積めなかった影響が2月に反映されてしまっています。
出荷量も極端に減っており、お取引いただいている皆さまにも、出荷量を減らさせていただくなど、大変ご迷惑をおかけしております…。普段週2回の収穫を週3回に増やしたり、早採りして暖かい部屋で追熟を行ったり、様々工夫をしているのですが、なかなか追いつけず。本当に恐縮な思いです。

LED補光を行うことで、真冬の日射量を補い、
収量減を緩和できるのではないか。

そんな思いで、以前から検討していたLED補光の実証実験を開始しました。

いい結果が出ることを願っています…!