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2023年 今年買ってよかったプラグイン

 こんにちは。ぼいどすです。2023年1月3日から12月20日までの間に買ってよかったもの、よく使ったものを紹介していきたいと思います。私はバンドサウンド・・生音系をよく使うので、人によって合う・合わないあるかと思いますが、今回紹介するものはどれも毎回ほぼ使うようなものばかりです。
 個人的な感想なので、本来の使い方とは全然違うかもしれませんし、思いっきり間違ってる部分等あればご指摘くださいませ。


買ってよかったもの

Techivation M-Clarity M-De-Esser

 これ凄いです。まるで熟練エンジニアさんが「これでどうだい?」って言わんばかりの処理してくれます。AIじゃない(はず)のに自然な加工で、中低音(M-Clarity)、高音域(M-De-Esser)の処理をやってくれます。特にディエッサーは歯擦音かそれに類するものばかりでなく、耳障りな部分を解消してくれます。EQなにもわからん私にとって補正カットEQを廃してくれる。パラメーターもいろいろありますが、基本通すだけ。処理している音だけを聞けるモードもありますが、それを中心に考えると必要な音もごっそり削っちゃうこともあるので程々にしています。処理後は基本音量が下がる点だけ注意です。Techivation、なぜかこれら買うまでノーチェックだったので、今までこんなすごいメーカーを見逃していたことを悔やんでいます。

Boz Digital Labs Little Clipper 2

 BFD3をよく使うのですが、ドラムの音作りについてはもうこれ無しにはできません。これでバシッとピークを潰してサスティンを引き上げて、というように音を作っていきます。
 前バージョンのときにWaves L1の代替えを期待して買っていたのですが、クリッパーだけあって結構豪快に歪むので持て余していたところ、バージョンアップでGUIもかっこよくなって音も多少マイルド(というか微調整がきく)ようになり、リリースされたその日に購入しました。
 買うのであればBig Clipper2とのバンドルがお得かと。

Valhalla Delay

 今更Valhallaかよ、という感じですが、テープ、BBDのダッキング付きをよく使っています。余談ですが、リアルなGUIのプラグインは魅力的ですが、反面モデリング元が特にデジタルな機材だと、操作性が煩雑であったり、一目でパラメータが確認できないものがあったりします。ValhallaのGUIはアッサリ気味ですが、パラメータの並びも同社の中ではある程度統一されていたりと、一つ使い慣れると他のプラグインも使いやすくなれると感じています。使いやすさも時短につながりますね。

Kilohearts(サブスク) Multipass

 SnapHeapを無料で貰ってからここの製品の魅力にハマりました。SnapHeapはEQやコンプ、リミッターなどをモジュール単位で組み合わせられるものですが、こちらはマルチバンドでの処理ができるものです。
 マルチバンド処理は難しい・・そういう処理が必要なのはソースに問題がある!、と考えていた時期もありますが、明確に作りたい音の完成像ができていると、かえって近道かもと最近思います。このスクショの例では、低音をリミッター、中音域をダイナミクス処理、高音域を若干歪ませる、ということを一気にやってしまっています。また、ものによっては欲しいプラグインのクローンも作れるかもしれません。

マルチバンド処理が必要な音は素材に問題がある

よく使ったもの

 買ってよかったものだけだと少しボリュームが寂しい気がしたので、今年よくつかったプラグインも紹介していきます。

Brainworx bx_limiter True Peak

 必須。これ一つでラウドネスの確認、最終のリミッティング、MSの確認までできてしまう。

IK Multimedia T-RackS 5 Quad Limiter/Compressor

 Waves L1使いたいけど宗教上の理由でWavesは避けてるのですが、「リミッターならT-Racksでマルチバンドあったよな・・あのグラフ付きの分かりやすいやつ(実際はグラフでなく動作だけ見える)」と思ってボーカルトラックに入れたところ、想像以上に使いやすくてハマりました。
 Limiterだとバッチリと海苔にしやすいですが、反面歪が気になるときにはコンプの方を使っています。よく「音を彫刻する」と表現を見かけますが、私は「これで音を型にはめる」という感覚です。ボーカル、ピアノ、シンセPAD・・・、特にシンセは音作りまで戻らずにこれで出したくないところを押さえて、出したいところを強調して、というようにしています。
 これでマルチバンド処理に慣れたところで、MultiPassの使い方が見えてきたきっかけでもありました。

Kush Audio(サブスク) AR-1

 ドラムバスにはほぼ必ず入れてます。アタック・リリース共に最短にしてスレッショルドを下げていって・・というように使ってます。

最後に・余談

 今年はUADがLA-2Aを無償配布したり、バンドルセールもかなり安くなったりとすごい1年だったと思います。特に本家LA-2A、別メーカーのクローンモデルと比較したら、さすが本家とうなるもので、「プロはこんな凄いの使ってたんだ!卑怯!」と思いました。もっとも、市販曲はエンジニアさんの力も大きいかと。
 個人的には、ですが、UADはトラックごとの音作り、Plugin Allianceはマスター段にも強い製品があるので、負担は重いですが両方押さえたいところで、Wavesにアレルギーのない人ならば、それにWaves製品独特なやつをつまんでおく、という押さえ方がいいのかな、となんとなく思っています。あと、UADはギタリスト向けバンドル、みたいにターゲットがピンポイントなものもあって、自分で歌ってみたMIXやりたい人にも今後嬉しいバンドルあるのかな?とか期待しています。ガチプロ向けのお高いところにとどまらない姿勢を勝手に感じています。

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