チャートの底を確認する
はじめに
2020年3月現在こんな相場ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか(煽り)。今回は相場の底について狙い方というよりも、確認するという視点からの方法を記してみたいと考えました。
底狙いというのはとてもリスキーなものなので、オススメできるものではありません。その理由も交えながら解説していきます。
今回も初心者向け&独自研究のごちゃまぜな内容ですので、この状況下で生き残ってる方々には釈迦に説法かとも思いますが、自身のアウトプットの場としても、まとめさせていただきます。そして全て無料です。
逆三尊は底ではないのか
暗号通貨クラスタではある意味特別な存在の「逆三尊」ですが、これを底と信じて焼かれた経験をもつ人も少なくないでしょう。その他、チャートパターンの一覧では、底のパターンとしてダブルボトム、アダム・アンド・イブ、カップ・アンド・ハンドルなども有名ですが、見えかけたところで底であると信じてエントリーして痛い目を見ることも・・。
これらはどちらかというと、ネックラインに到達したところで、下限からトップラインの値幅と同じ上昇幅を狙っていくほうが確度としては高いものですが、詳しい説明は別の機会にでも。
また、最近話題にする人を多く見かけるワイコフのパターンは少し特殊で、これはそれぞれのフェーズに暴落、反騰、売り崩し、低迷期にやり手の買い集めと打ち上げ、打ち上げに付いてくるイナゴからさらなる上昇という意味付けがされているものです(あくまでもザックリとした私の解釈です)。見かける頻度は少ないですが、単純なチャートパターンよりは信頼性が高いと思います。MEX仙人様のblogでは、更に詳しく各ポイントでの戦い方も記されてます。
ドル円
逆三尊が決まったようでも直後に下落してからの底打ち。
Bitcoin 2018年
逆三尊は決まったものの失敗、赤囲みはダブルボトム。次の逆三尊は決まったもののそれまでよりも勢いは弱い。
ダウ平均週足 リーマンショック付近
見事に逆三尊が決まる。が、エリオット使いならば思わずニヤリとなる決まり方でもある。
天井は比較的分かりやすいが底には明確な形が無い
バブル時のATHなどのローソク足のヒゲとあわせて、その直前までの伸び方と角度を見ると、天井というのは案外分かりやすい形をしているものです。ただし、その傾向はあるとはいえ、エグい上ヒゲをつけたからと言って確実に天井とは言えませんし、上ヒゲが無いからと言って天井でないという保証もありません。また、フィボナッチが得意な人であれば、ある程度事前に「ここまできたら流石に売り崩されるポイント」のように予測出来ているのではないでしょうか。
過去のチャートをじっくり調べ上げてもなお、明確な底の特徴というのはあんまり見えないもので、結果論ではありますが底とは結果的にチャートパターンの通り、もしくはよくわからない形になるものと考えられます。
XRPUSD
強烈な上昇と上髭。その前のヒゲが発生したところで利確できていれば上出来。
Gold どれが底かわからないような形とタイミング。
ドル円
底というよりもレンジ、しかし底だろうがレンジだろうがはっきりしない。
Gold
こういうジワ上げパターンは好きな人多そう。
値ごろ感で買うな
底とは少しズレた話題ですが、よくある失敗で、割安感を感じて買うパターンがあります。テクニカル分析の開祖と言われているWD.GANNが遺した28の格言のうち一つに、「値頃感で取引しない」があります。私の解釈では値下がりしている銘柄を「安いから」というだけで飛びつくことだととらえてます。
例として、最高値200~300円の値を付けていた銘柄でも、5~10円前後なら十分安いと判断して飛びついて、更に値下がりして焼かれるというパターンです。これまでの価格から見て安いからといって、良い買い場である理由などありません。
ただし、ある程度他相場との連動も見えつつ、上昇のタイミングがまだ本格的に来ていないと判断しつつ、想定通りの値上がりしないならばさっさと手放すという能動的な向き合い方であれば、十分アリだと考えられます。逃げ足早いのは良いことです。
EMA・SMAから見る底
最初にも述べたとおり、底を拾うのとは違うのですが、ローソク足がEMAを安定して上回ったところで買っていくというの、EMA・SMAの使い方としての王道的な説明をよく見かけますね。その地点から下落してしまうことも珍しくは無いのですが、逆説的にはそのようなところを損切りポイント、またはダマシを考慮した追加ポジションの場所として考える手法も十分アリだと考えます。この手法では底は逃すものの、結果的に底を確認してからのエントリーとなるので、ダマシとならなければ良い買い場となります。
2020年私がもっとドヤりたいツイート。この時95円前後で、一時300円手前まで伸びた
エリオットウェーブから見る底
上昇波の1、2もしくはA、Bを確認してからのエントリーです。これも底は逃すものの、いわゆる「落ちるナイフを掴む」のを確実に避けられるのです。詳しい説明は こちら など。
ダウ平均(再掲)
インパルスの形で落ちてきて、インパルスの形で上昇。エリオット使いの慎重派であれば上昇1を見守り、2の最中で買い集め、3波を期待する。
結論
より安全なトレードをするならば、上に述べたように、底を拾うよりも底を確認してからのエントリーがリスクを減らす向き合い方と言えます。破壊的な暴落時に反騰を夢見たくはなりますが、どこで反転するのかは神のみぞ知るところ・・・、相場を操作する大口や仕手でも手出しはしてないかもしれませんね。
余談ですが、いくつかの手法の解説を見比べてみて、アレっと感じるところがあり、証券会社のテクニカル解説は少し独特というか、頻繁に売買を仄めかすような表現が多い傾向かも?と感じることがありました。もしそうであれば、売買手数料を稼ぎたい目的もあるかもしれません。あくまでも私見と憶測ですので、手法の解説を見るときには、著者がどういう立ち位置かも気にすると面白いかもしれません(もちろんこのNoteも疑いましょう(笑))。
謝辞
今回のNoteをまとめるにあたって、アーク占星術修道院の皆様からの協力を得て書き上げることができました。あらためて感謝申し上げます。
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