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歌と、本

本でも、歌でも、人でも
何かの言葉によって心が軽くなって、ほんの少しだけ呼吸がしやすくなる
そんな経験をしたことがある人は、幸せなのかもしれない
自分が変わる瞬間こそ、そこにあると私は思うから

私個人は歌に救われた。『自傷無色』と『命に嫌われている』というものだ
後者は昨年の紅白で歌い手さんが出場・歌唱したことで、界隈以外にも有名になったのではないだろうか
ただ、前者に関しては古い曲だから、知ってる人は少ないかもしれない。リズムゲームをやっている人なら、もしかしたら分かるのかもしれないけれど

自己肯定感が低い人間にとって「励ましの言葉」は、時にプレッシャーという凶器になる。だからこそ、マイナスの発言から入る歌詞と、『そんな自分でも生きていて良い』とする歌が心にきたのかもしれない

更に過去へ遡って良いなら、今や座右の銘と言っても良いほど大事にしている文面、いや、言葉がある

「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう」
香月日輪著作「妖怪アパートの幽雅な日常」より

張り詰めた生活の中で〝言われた〟それは、すんなりと受け入れることができたそうだ
インターネットの発達、情報機器の進化が著しい時代の中、まるで全ての出来事が近くて狭い空間で起きているような感覚を(今でも)錯覚するほど感じていたあの頃。見えている世界はまだまだちっぽけなものなんだから、肩肘張りすぎるなと言われた気がして、楽になったと聞いてる
実際、私もその文を読んだ時は似たような感想を得たから分からなくもない
更にいうなら、学校生活という閉鎖空間や家族という縛られた関係性以外にも、「世界」という居場所があるのだと示された気がした
そしてその瞬間、息がしやすくなった

無理はするものだと思っていたから

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