南樺太地名集　〈地名篇内幌町〉

宇仁

うに
帝：Вине   ウィネ
現：Чайкино   チャーイキナ
N：46.5478   E：141.8146
アイヌ語由来。音羽の北2.3km、宇仁川の河口部に位置する。旧名ウイニ。
｜⑨：ウインニ　イ,オ,ヱ：ウイニ　ホ'：ウー子（宇仁）　ネ：ウー子　エ-p.456：ウエニ　セ：Рыннай(ルィンナイ)    い：ウエニ　は,た,つ：ウヱニ　に,る：ウヱン　ほ：ウニイ　ぬ：ウエンニ　わ：ウヱニイ

宇仁沢

宇仁澤　うにさわ　うにさは
帝：ー
現：ー
N：46.5437   E：141.8191
リ,ル,ヲ,ワ,ソ,メに、またキに字名として見える。宇仁川中流部の宇仁殖民区画地を指す。

内幌

內幌　ないぽろ（ないほろ）
帝：ー
現：Горнозаводск   ガルナザヴォードスク
N：46.5681   E：141.8264
アイヌ語由来；nay-po-oro：小川の処。椎内川の河口部に位置する。内幌町役場所在地。旧名ナイポロ。
［参考］内幌の旧名ナイポロは本来は北内幌川河口部を指しており、日本時代の内幌にあたる場所は本来はシイナイと呼ばれていた（川名に椎内川として残った）。拙記事も参照。
｜ハ：シイナイ　ネ：ナイブ（ナイボロ）　オ：ナイボロ　い,ろ,は,ほ,へ,ち,ぬ,を,か：シイナイ　る：シイ内　た：シーナ井

　大通

大通󠄁　おおどおり　おほどほり
帝：ー
現：ー
不明
内幌市街地内の町名。メに、またキに字名として見えるが詳細不明。

　浜通

濱通󠄁　はまどおり　はまどほり
帝：ー
現：ー
不明
内幌市街地内の町名。メに、またキに字名として見えるが詳細不明。

　北浜通

北濱通󠄁　きたはまどおり　きたはまどほり
帝：ー
現：ー
不明
内幌市街地内の町名。メに、またキに字名として見えるが詳細不明。

中市街

なかしがい
帝：ー
現：Ватутино   ヴァトゥーチナ
N：46.5332   E：141.9010
日本語地名：内幌と上内幌沢の間に位置することに因むものか。内幌の東南東6.6km、椎内川本流と椎内川第一支流に挟まれた土地に位置する。

奥内幌

奧內幌　おくないぽろ
帝：ー
現：Верховое   ヴィルハヴォーイェ
N：46.5098   E：141.9801
中市街の東南東6.5kmの処に位置する。
｜メ：第四支線

内幌炭山

內幌炭󠄁山　ないぽろたんざん
帝：ー
現：Шахта Сахалинская   シャーフタ サハリーンスカヤ
N：46.5541   E：141.8443
郵便局地名・駅地名。内幌の南東1.5kmの処に位置する。

内幌沢

內幌澤　ないぽろさわ　ーさは
帝：ー
現：ー
下内幌沢と上内幌沢の総称
下内幌沢と上内幌沢の総称。元々下内幌沢と上内幌沢は合わせて内幌沢と呼ばれていたが、後に分かれた。リ,ル,ヲ,ワ,ソ,キに見える。

下内幌沢

下內幌澤　しもないぽろさわ　ーさは
帝：ー
現：ー
N：46.5529   E：141.8545
椎内川の下流部の殖民区画地を指す。キに字名として見える。
［参考］以下、キ-p.48より引用。大字内幌字下内幌沢の領域について、「從來ノ內幌澤中自五番地至三十二番地及󠄁自北五番地至北二十四番地殖民區劃地一圓」

下内幌沢北線

下內幌澤北線　しもないぽろさわきたせん　ーさはきたせん
帝：ー
現：Горнозаводскの一部
N：46.5572   E：141.8593
下内幌沢のうち、椎内川右岸を指す。
｜①,⑦：北線

上内幌沢

上內幌澤　かみないぽろさわ　ーさは
帝：ー
現：ー
N：46.5321   E：141.9185
椎内川上流部の殖民区画地を指す。
［参考］以下、キ-p.47より引用。大字内幌字上内幌沢の領域について、「從來ノ內幌澤中下內幌澤ノ地域ヲ除キタル殖民區劃地一圓」

上内幌沢東線

上內幌澤ー　かみないぽろさわひがしせん　ーさはひがしせん
帝：ー
現：Хуторок（Распадок Таёжный）　フタローク（ラスパーダク タヨージュヌィー）
N：46.5525   E：141.9423
上内幌沢のうち、椎内川第一支流流域を指す。第一支線とも。
｜①：東線　④：椎内川第一支流殖民地

上内幌沢南線

上內幌澤ー　かみないぽろさわみなみせん　ーさはみなみせん
帝：ー
現：Иванников Распадок   イヴァーンニカフ ラスパーダク
N：46.5191   E：141.9020
上内幌沢のうち、椎内川第二支流流域を指す。第二支線とも。
｜①：南線　④,⑧：椎内川第二支流殖民地

上内幌沢中線

上內幌澤ー　かみないぽろさわなかせん　ーさはなかせん
帝：ー
現：Петухов Распадок   ピトゥホーフ ラスパーダク
N：46.5321   E：141.9458
上内幌沢のうち、椎内川第三支流流域を指す。第三支線とも。
｜①：中線

上内幌

上內幌　かみないぽろ
帝：ー
現：ー
不明
学校地名：樺太公立上内幌国民学校。詳細不明だが、上内幌と関係があるかも知れない。

北内幌

北內幌　きたないぽろ
帝：Найбу   ナイブ
現：Придорожное   プリダロージュナイェ
［2］N：46.5766   E：141.8206
アイヌ語由来；nay-po-oro：川の処。［1］北内幌沢に同じ。［2］北内幌川河口部に位置する。ナイポロという地名は本来此処を指していた。
｜⑨,イ,ハ,ヱ：ナイボロ　ホ'：ナイフ（内幌）　セ：Найбу утуру(ナイブ ウトゥル)    い,に,る：ナイホロ　ほ,へ,を,か：ナイホ　り：ナイホウ　た：ナ井ボロ　つ：ナイポロ

北内幌沢

北內幌澤　きたないぽろさわ　ーさは
帝：ー
現：Придорожное   プリダロージュナイェ
N：46.5785   E：141.8430
北内幌川中流部の北内幌沢殖民区画地を指す。

気主

氣主󠄁   けぬし
帝：Кенусинайбо   ケヌシナイボ
現：Лопатино   ラパーチナ
N：46.6012   E：141.8141
アイヌ語由来。気主岬近傍に位置する。旧名ケヌシナイボ。
｜⑨：氣主󠄁ケヌシ（ケヌシナイボ）　イ,ハ,ネ,オ：ケヌシナイボ　ホ'：ケヌシナイボ（氣主）　ほ：ケナウシナイホ　

牛荷

うしに
帝：ー
現：Амурское   アムールスカイェ
［2］N：46.6036   E：141.8250
アイヌ語由来。［1］牛荷沢に同じ。［2］内幌の北4km、牛荷川の河口部に位置する。旧名ウシネコロ。
［参考］アイヌ語名はウシニコロであるが、牛荷にて海に注ぐ川はアルトタンナイと呼ばれていた。
［類］知床村牛荷頃
｜ヱ：ウシヨ子コロ　い,ろ：アルトタンナイ　は,ほ,へ,ぬ,を,か：ウシニコロ　る：アルトタン内　た：アルトタンナ井

牛荷沢

牛荷澤　うしにさわ　ーさは
帝：ー
現：Амурское   アムールスカイェ
N：46.5873   E：141.8628
牛荷川中流部の牛荷殖民区画地を指す。

越内

越內　こしない
帝：ー
現：Селезнёво   スィリズニョーヴァ
N：46.6126   E：141.8377
アイヌ語由来。気主の北東2km、越内川の河口部に位置する。旧名オコシナイボ。
［類］蘭泊村奥内、久春内村北奥内
｜ハ：オコナイボ　ヱ：オコナイポ　い,ろ：ヲヽコツヲイ　ほ：ヲヽコナイ　た：ヲウコツナ井

越内沢

越內澤　こしないざわ　ーざは
帝：ー
現：Селезнёво   スィリズニョーヴァ
N：46.6101   E：141.8587
越内川の中流部、越内殖民区画地を指す。

内幌町終り