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占守島のアイヌ語地名(増補版)
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6.7.17『北千島調査報文』に見える地名を追加した。
千島列島はアイヌの文化圏であって古地図を見ればいくらでもアイヌ語地名が出て来るのであるが、残念ながら日
占守島のアイヌ語地名(旧版)
増補版↓
千島列島はアイヌの文化圏であって古地図を見ればいくらでもアイヌ語地名が出て来るのであるが、残念ながら日本統治時代にはそれらの地名は尊重されず、無味乾燥な日本語地名が当てられることが多かった。故にそれらのアイヌ語地名は後世には忘れ去られてしまい、歴史の墓場に葬られようとしている。冒頭に掲げた画像は偉大なる先達、鳥居龍蔵の『千島アイヌ』の序文であるが、この精神を受け継いで、忘れ去られてし
鳥島列嶼のアイヌ語地名
鳥島列嶼は3つの島により構成される(小谷島、散島、尖島)幌筵島の属島であり、荒畑崎沖合に位置するが、それぞれにアイヌ語名が存在する(なお、鳥島列嶼の東北東に位置する白岩については分からなかった)。
・ガニムシル・・・・尖島
・コタニムシル・・・小谷島
・チリムシル・・・・散島
小谷島と散島についてはアイヌ語に由来することが分かる。なお、どの島もおよそ人が住めるような環境ではないが、コタニム