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欧州・イスラエルスタートアップ関連ニュース

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最新のヨーロッパやイスラエルのスタートアップエコシステムに関連する情報を発信しています。
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#ベンチャーキャピタル

ヨーロッパのベンチャーキャピタル 正しい潮流の選び方 EE Times Europeは、ベンチャーキャピタル、企業投資家、企業金融機関の3社に、新興技術やイノベーターをどのように把握しているかを尋ねた。

Invest Europeによるレポートによれば、欧州のベンチャーキャピタルは過去10年間で約27,000社に960億ユーロを投資し、欧州のテクノロジー・スタートアップ企業のベンチャーキャピタルへのアクセスの需要は高まっている。特に2023年はAI技術の分野が注目を集めた。また同レポートではディープテックスタートアップ企業が直面する課題も取り上げている。 EE Times Europeが、ベンチャーキャピタル、企業投資家、企業金融機関に対して、どのようにしてテック界の流れを掴

TOP 100:スタートアップとベンチャーキャピタル界で最も影響力のあるヨーロッパの女性たち

この記事は、国際女性デーのテーマに基づき、女性起業家への投資の重要性を強調し、ハイテク業界における男女平等の必要性を訴えています。女性のエンパワーメントと包括的なアクセスを通じて、より多様で革新的な未来を築くための行動を促しています。また、女性起業家やリーダーの成功を讃え、次世代の女性に道を開く重要性を示しています。 今年は、国連の国際女性デーのテーマである「女性への投資:前進の加速」に沿って、私たちは女性起業家への投資が果たす極めて重要な役割に焦点を当て、各部門の前進を早

気候ファイナンスは誤った産業をターゲットにしている

この記事は、気候変動に対処するための投資が不足している現状を明らかにし、特にベンチャーキャピタルの役割とその課題に焦点を当てています。ヨーロッパが気候変動技術の特許出願でリードしている一方で、製造業や農業などの重要なセクターが支援を受けられていないことが指摘されています。記事は、気候変動技術への投資増加の必要性と、適切な投資先を見極めるための挑戦を強調し、世界基金が開発した新しいベンチマーク・システムであるCPPの重要性も示唆しています。またこの記事では、気候変動に対する投資

逆境を乗り越えるイノベーションの躍進:東欧生まれの 新興企業が2023年に18億ユーロ以上を調達

この記事は、東欧地域の新興企業が厳しい状況下で驚異的な回復力を示し、ベンチャーキャピタルを調達した事例を提示しています。また、その背後にある要因や成功の秘訣を分析し、東欧のテクノロジー産業の成長とイノベーションの重要性を強調しています。この記事からは、新興企業が困難に直面しながらも持続的な成長を遂げるための戦略や成功事例に関する洞察が提供され、東欧地域の起業家精神やテクノロジー業界の可能性についての理解が深まります。 2023年の厳しい世界情勢の中で、東欧生まれの新興企業は

"現在、VCファンドには1兆ドルもの資金が滞留しており、投資家は流動性を求めて必死になっている"

米国や欧州では既に話題になっていますが、イスラエルでもセカンダリーファンドが立ち上がり、業界の有名人たちがその市場に参入しているという記事です。JVPのフィオナや元Qualcommベンチャーズのメラヴという業界の有名人であれば、当然ターゲットとなる企業は一度や二度は見たことがある企業であり、これらを「適切な」価格で買えるのであれば、それは投資家にとっては良いOpportunityだと思います。 一方で影として、この当初の期待値から割り引かれた価格で買い取られる側の投資家も居

アラムコ、40億ドルの資金注入でグローバル・ベンチャー・キャピタル・プログラムを拡大

サウジアラビアのアラムコがCVCに資金を投入しています。以前より書いていますが、最近、中東の存在感が増しているように感じます。 以下は同社のPRをご参考に供します。 ベンチャーキャピタル部門であるアラムコ・ベンチャーズへの資金提供を2倍以上に拡大 事業開発の戦略的分野への投資を通じてアラムコの長期戦略を支援することを決定 さまざまな業界において、ゲームチェンジをもたらすイノベーションに資金を提供する意向 世界有数の総合エネルギー・化学企業であるアラムコ(以下「当社」

イスラエルのベンチャー・グループTeam8、新たなテック・ファンドで5億ドルを調達

このインタビューに答えているTeam8のYuval Shachar氏は3度自身の会社をCiscoに売却した御仁です。しかし、とても物腰が柔らかく、温かみのある方で、昔はイスラエルでGoogleの元CEOであったエリック・シュミット氏のファンドを運用していました。 しかし、この状況下のイスラエルで資金調達をすることは大変難しかったであろうと思われますが、戦争で直面するサイバー攻撃など、この状況であるからこそ信頼を勝ち取っているということもあるかと思います。 たくさん知ってい

トップティアキャピタル、ファンドと新興企業への投資で10.5億ドルを調達

シリコンバレーへの資本流入が依然として強く、そのお金が中東や欧州へ流れます。資金調達はすべき所でするというのが鉄則で、しかしながら、投資先は全世界に跨るので、日本の起業家の皆さんもコネとネットワークがあれば良い機会に巡り合うかもしれません。 面白いのは、VCに投資をして、良さそうな案件をChery Pickするという仕組みがまだまだ投資家にウケているという点です。散々上場直前の投資で傷が付いたはずですが、ファンドマネージャーを良く見ているということでしょうか。 最近のイン

ベンチャー・デット:欧州市場の見通し ー 欧州におけるベンチャー・デットの変遷、代表的な商品と市場の状況

日本ではまだまだ一般的ではないVenture Debtについての記事です。 Venture Debtは売上を上げられるようになるタイミングで検討することが多く、また、Venture Capitalの調達と合わせて検討すべきことが多いです。 よくあるのが、資金が足りなくなってきたからVenture Debtを検討するというもの。でも、これでは遅いです。Non-dilutiveなFundingとしての助成金や補助金と同様に、Equityの放出が限定的で持ち分に影響の少ないVe

欧州のVCは激減、しかし英国とアイルランドは底堅さを見せる Vish Gain著

データ・リサーチ会社PitchBookの「2023年欧州ベンチャー・レポート」によると、2023年、ヨーロッパでのベンチャーキャピタル調達額は、2022年に比べて40%近く減少し、VCディール額は571億ユーロで前年比45.6%減少した。この減少は厳しいマクロ経済環境の影響を受けたものだが、VCディール額は例年や10年平均を上回っている。特に英国およびアイルランドが欧州のベンチャーキャピタル活動を牽引していることが強調されている。クリーンテックが注目を浴び、バイオテクノロジー

Themaが初めてのファンドマネージャー向けにベンチャーファンドプラットフォームを立ち上げ ー テマ(Thema)は、運用規制、資本へのアクセス、LPの洞察にまたがるオールインワンのパッケージを提供し、新興マネージャーがベンチャーキャピタル戦略を立ち上げることを可能にする

スタートアップもVenture Capitalも意外と多いのが、皆同じところで躓くと言うものです。どちらも幾つも見るポジションに居ると色々ノウハウが溜まって良いのですが、そのようなことは多くの方にはできないことです。 このThemaが提供しようとしているサービスは、Y CombinatorがStartupに提供しようとしていたものに近く、Venture Capitalを立ち上げようとしている、一種のアントレプレナーたちにとっては、大変有り難い存在になるのではと思います。

Altキャピタルが1億5000万ドルの資金を調達、アルトマン・ブラザーズの資金調達を拡大

OpenAIのSam Altmanとその弟のJackはAlt CapitalというVCを設立したとの記事で、なお、Sam AltmanはLPとして投資はしていないとのことです。 サム・アルトマンの弟ジャックは、自身のVC会社Alt Capitalを通じてアーリーステージの新興企業に投資する1億5000万ドルのベンチャーファンドを調達したと、弟のアルトマンがインタビューで語った。このファンドは、人工知能を含むエンタープライズ・ソフトウェアに重点を置き、設立直後の新興企業への投

「2024年、人々は選択肢がなくなる」:あるVCが、成長企業のセカンダリーを活用するため、1億ドルの新ファンドを立ち上げようとしている。

本記事では、アメリカでは聞こえ始めているセカンダリーマーケットについて、欧州の状況を紹介しています。 興味深い点としては、VCがセカンダリーで投げ売りするだけでなく、従業員も高い価格でのExitは見込めないものの、流動化したいと考えるため、売ってくるのでは?というものです。 これまでに目標額1億ドルのうち2,500万ドルをクローズしたという同社は、VCがエグジット先を探す中、セカンダリー市場の活況に賭けている。 投資家は近年、新興企業に何十億ユーロもの資金を注ぎ込んでい

「イスラエルで女性起業家であることは難しいが、戦時中にスタートアップを率いる女性であることはさらに難しい」

イスラエルの現状は少しずつ良くはなっておりますが、まだまだトンネルを抜けた先の光は、各家庭までは届いていないのかもしれません。 イスラエルで女性起業家であることは、色々な面で辛いという記事は過去に見聞きはしましたが、さらに、戦時中となると家庭を護るという責任も負っているケースが多く、より厳しいものとなっていること、またそれをサポートしようとしている人たちがいることを知る機会になればと思い、本記事を共有いたします。 YazamiyotとArieli Capitalが主導し、