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欧州・イスラエルスタートアップ関連ニュース

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#投資家

欧州の気候変動テック新興企業を支援する最も積極的な投資家を紹介しよう

この記事は、欧州の気候技術関連の新興企業に焦点を当て、EUの気候目標や投資状況を紹介しています。この記事から、EUの野心的な気候政策や新興企業への投資動向を把握することで、気候変動への対策が進む中でのビジネスチャンスや技術革新の可能性を理解することができるでしょう。 昨年の積極的な動きにより、2024年に向けて欧州の気候技術は有望視されている。この楽観論に拍車をかけているのが、EUにおける気候テック新興企業の成長であり、海面上昇や自然災害の激化といった気候問題を解決する必要

"現在、VCファンドには1兆ドルもの資金が滞留しており、投資家は流動性を求めて必死になっている"

米国や欧州では既に話題になっていますが、イスラエルでもセカンダリーファンドが立ち上がり、業界の有名人たちがその市場に参入しているという記事です。JVPのフィオナや元Qualcommベンチャーズのメラヴという業界の有名人であれば、当然ターゲットとなる企業は一度や二度は見たことがある企業であり、これらを「適切な」価格で買えるのであれば、それは投資家にとっては良いOpportunityだと思います。 一方で影として、この当初の期待値から割り引かれた価格で買い取られる側の投資家も居

サイバーセキュリティ新興企業の資金調達が5年ぶりの低水準に、2022年から50%減少

2023年、サイバーセキュリティ分野へのベンチャーキャピタル投資は大きく減少しました。2022年の163億ドルから82億ドルへと、2018年以来最低の水準となりました。これは、2021年の過熱感から投資家が慎重になっていること、そしてセキュリティ企業が過去の過剰評価に苦しんでいることが原因です。 しかし、サイバー攻撃の脅威は依然として高まっており、投資家は依然としてこの分野に関心を持ち続けています。今後は、DevOpsSecやクラウドセキュリティなどの分野への投資が増加して

イスラエルのベンチャー・グループTeam8、新たなテック・ファンドで5億ドルを調達

このインタビューに答えているTeam8のYuval Shachar氏は3度自身の会社をCiscoに売却した御仁です。しかし、とても物腰が柔らかく、温かみのある方で、昔はイスラエルでGoogleの元CEOであったエリック・シュミット氏のファンドを運用していました。 しかし、この状況下のイスラエルで資金調達をすることは大変難しかったであろうと思われますが、戦争で直面するサイバー攻撃など、この状況であるからこそ信頼を勝ち取っているということもあるかと思います。 たくさん知ってい

AIブーム、レイオフ、資金調達鈍化の中、新興企業投資家は何を考えているのか?

この記事は、2024年のスタートアップ投資に関するテック投資家向けの重要な情報を提供しています。AI技術の成長、マクロ経済状況の影響、レイオフの動向、そして楽観論に焦点を当てています。また、パネリストたちが提供するアドバイスや重要なポイントも強調されており、新規性と実用性が伝えられています。 2024年のスタートアップ投資の可能性を評価するテック投資家にとって、考慮すべきことは多い。 多くの企業が資本を投下する必要があるが、昨年はバリュエーションが縮小し、IPO市場も低迷

「2024年、人々は選択肢がなくなる」:あるVCが、成長企業のセカンダリーを活用するため、1億ドルの新ファンドを立ち上げようとしている。

本記事では、アメリカでは聞こえ始めているセカンダリーマーケットについて、欧州の状況を紹介しています。 興味深い点としては、VCがセカンダリーで投げ売りするだけでなく、従業員も高い価格でのExitは見込めないものの、流動化したいと考えるため、売ってくるのでは?というものです。 これまでに目標額1億ドルのうち2,500万ドルをクローズしたという同社は、VCがエグジット先を探す中、セカンダリー市場の活況に賭けている。 投資家は近年、新興企業に何十億ユーロもの資金を注ぎ込んでい

中東で資金調達するテック・リーダーがネットワークを広げ、滞在し、食事をする場所 ー ペルシャ湾に向かうベンチャーキャピタリストと創業者のための実践ガイド

中東で資金調達を考えたい方に、以下の記事が参考になるかと思います。中東と言ってもイスラエルではなく、UAEとサウジアラビアです。 ホテル、ミーティングの場所、レストランなど。 また、訪ねるべきカンファレンスも書かれてありました。 どれくらいこの記事のニーズがあるかは分かりませんが。。。 あなたは、政府系ファンドマネージャーやファミリーオフィスがあなたのベンチャーファンドやスタートアップに興味を持ってもらうために、エミレーツ航空やエティハド航空のフライトで初めて中東に行

シリコンバレーはいかにして心配するのをやめ、再び中東マネーを愛するようになったか ー ジャマル・カショギ氏が殺害された2023年、テック業界の投資家や創業者たちは、湾岸諸国の資金を声高に誇らしげに語った

オイルマネーを追うシリコンバレーという脈略でこの記事を読むと現状を読み間違えます。ソフトバンクヴィジョンファンドが立ち上がった時とは異なるということをこの記事は伝えています。 サウジアラビアから資金を受け取ることを公然と言えない状況、しかしそんなことは言ってられないシリコンバレーの状況、中東側も単純なLP出資で愚鈍な投資家と思われたくない自分でコントロールしたいという成長、国内に投資をするよう縛る(日本も同じようなことをしていますね)、などなど。興味深い記事です。 ベンチ

回復の兆し?欧州VCの投資家予測 ー 欧州の新興企業は特に厳しい1年を過ごした。では、今後はどうなるのだろうか?

欧州の2024年のスタートアップ市場予想をPitchbookが行っています。ドライパウダーが残っているのでDeal数は伸びる、一方で、Growthステージにある企業は資金を上手く調達できないため、それらを買収するというあるいみdistress的なディールが増えるという予想になっています。 2023年は、ディールメーキング、バリュエーション、エグジット活動のすべてが減少し、多くの投資家が資本を投下せずに傍観していた。しかし、2024年には欧州のVCの見通しは改善すると予想され

混乱の中、イスラエルのVC支援新興企業への資金調達が第4四半期に激減

イスラエルが混乱の中でもスタートアップが力強く資金調達を行い復興に向けて歩み始めている様を紹介しています。もちろん、題名は衝撃的ですが、現場は非常に楽観的であることが読み取れます。(なお、楽観的なのはスタートアップ業界の未来に関してはであり、足下は、自分の仲間や友人、親戚がガザの前線に行っている中、まだ祝えない気持ちではいっぱいです。) 2023年第4四半期、イスラエルを拠点とする新興企業へのベンチャー企業の資金調達は、2017年初頭以来最低を記録した。 Crunchba

2023年、欧州のVCは2021年の最盛期に比べ50%減少: クランチベースのデータ

欧州のVenture Capital投資の結果が出始めています。 2021年の最盛期と比べると当然数字は悪いのですが、当初の予想よりは良く、北米やアジアよりも数字は良さそうという評価です。 Crunchbaseの新しいデータによると、2021年の投資熱から大きく変化し、2023年のヨーロッパのテック系スタートアップの資金調達額は、その年の約50%に減少した。 このビジネス・インテリジェンス企業は今週、欧州のスタートアップが昨年520億米ドルを調達し、2021年の1000

米国、欧州、イスラエルの資金不足の中、2023年の湾岸諸国のスタートアップの資金調達は堅調に推移 ー サウジアラビアが最も積極的な投資家の本拠地としてMENA地域全体の資金調達をリード

これまた日本でも珍しい、中東湾岸地域でのスタートアップの資金調達動向です。世界的なdown turnにもかかわらず堅調に推移しているとのことです。ただ、多くがDebtなので、またそれもApple to Appleの比較が難しいかとは思いますが。 サウジアラビアは、中東およびアフリカの革新的な競争相手から新興企業を誘致し続けているため、2023年のベンチャーキャピタルの活動に関する最終的な評価で首位に立った。 UAE のスタートアップ・プラットフォーム Wamda の新レポ

2023年、欧州で最も積極的なコーポレートベンチャーキャピタルはダイエット効果が期待できるGLP-1注射のあの企業 ー 上位10社のうち3社が石油・ガス会社、3社が製薬会社

日本ではなかなかお目にかかれない、活発な欧州のCVCのランキングがありましたのでご紹介いたします。2023年バージョンですので、この難しい時期でも積極姿勢に出られた企業というのは会社の状況が暗転しておらず、ある意味景気に左右されないディフェンシブ銘柄が多いという結果になっています。 製薬大手と石油・ガスメジャーが、2023年に新興企業に対して最も多くのCVC小切手を発行した。 2023年にCVCが参加した欧州の案件数は前年比16%減の559件であった。参加したディールの2

世界のスタートアップ投資、6年ぶりの低水準に

CB Insightsが世界のスタートアップ投資の状況を報告しております。中には増えているもの、例えばジェネレーティブAIなどがありますが、それ以外は軒並みしんどかった一年だったようです。 CB InsightsのState of Ventureレポートのデータによると、世界のスタートアップ投資は昨年42%減の2,484億ドルとなり、2017年以来の低水準となった。ディール件数は30%減の29,303件となった。第4四半期の資金調達額は24%減の510億ドルとなったが、ジェ