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バレーボールネーションズリーグ2022女子第8戦日本vs中国・簡易レポ

ここまで7戦全勝で単独首位の日本と5勝2敗で4位の中国との対戦。

試合前、解説狩野舞子の注目は林、迫田さおりはセッターに注目とのこと。

中国の大エース・朱婷は昨年痛めた手首を手術して現在リハビリ中、また対角だったOH張常寧も怪我で今大会は登録されていない。

スタメン

第1セット

序盤は一進一退から、レセプションを狙われる古賀が崩され、エース李盈瑩に集めて徐々に中国ペースになりかけるも、日本もナイスディグからの多彩な攻撃で10-10。袁心玥の11にも2枚リードで跳んでワンチかけたりしている。

11-13とリードされるも、小島のジャンプバックセットから古賀がレフトから決め、会場も大盛り上がり。ニッポンコールも起きている。解説の迫田もこの小島のプレイをピックアップ!王媛媛の11を横田がシャットして13-13と追いつく。

ここまでスロースタートな展開が多い日本だが、ここまで五分五分の立ち上がり。16-15とリードした場面から、ラリーは続くも中国に5連続得点を奪われセッターを松井に交代。中国のネッチで連続失点が途切れる。今日の松井はセットが低くならないよう意識している感じ。

リリーフサーブで入った佐藤がエースを奪う健闘も見せたが、最後はサーブミスで中国が第1セットを先取。古賀が集中砲火浴びる場面で突き放されたが、ブロックとディグの関係も悪くない。第2セットに期待。


第2セット

日本はセッターを松井のままスタート。このセットも一進一退から島村のサーブでブレイク。徐々に中国繋ぎ、レセプションに乱れが出る。王雲蕗に代えて金烨投入。日本はできる限り3〜4枚攻撃を仕掛けて、中国は的を絞れていない。

ショートとロングを使い分け、崩したところをダイレクトで点差を広げ17-9。ライトからの林の打数も増え、さらに中国のブロックが割れる。

このセットのリリーフサーブは石川で、しっかりブレイク。なかなか当たりのなかった井上が終盤の大事なところで2本決めて日本が奪い返す。

第1セットで被ブロック6だったが、このセットは1と簡単にかからなくなったのも大きい。


第3セット

日本は第2セットから変更なし。中国は王媛媛を郑益昕に代えてスタート。

間を狙うサーブ、効果的なワンチでからの林のスパイクで3-0。日本のスパイカーがディグでこけてからでも攻撃参加の意識が高く、簡単に攻撃枚数を減らさないところが昨年度の大きな違い。さらにブロックとディグの関係も堅いし、ワンチも要所要所で取れている。

中国は李盈瑩頼み。少し追い上げムードの中国だったが、その李盈瑩のバックアタックをサイドのサポートに入った古賀がシャット。この辺もサボらない。さらに少々崩れても攻撃枚数減らさない。ハードワークなので選手はキツイと思うが、この辺を徹底していたらそんな簡単に負けることはないはず。第1セットの立ち上がりがもたつくケース多いが、そのあと修正して逆転している試合がほとんどなので、ベンチからのデータもしっかり選手が反映していると思われる。

中盤の競り合いから井上がブロック弾き飛ばして20-18とようやくブレイク。ブロック抜けてきてもディガーいるし、決められても直接床に落ちることが少なくなってきた。松井のサービスエースで24-21としたところからネッチやスパイクをネットにかけて24-23と追い上げられる。最後はこのセット当たりが戻ってきた井上がライトから決め、接戦をものにした。


第4セット


双方とも第3セット終盤のメンバーに戻っている。中国のMBは王媛媛。

立ち上がり松井のサーブで崩して3-0。李盈瑩のこれまで決まっていたコースもディガーが入るとスパイクミスになり4-0、中国は早くもタイムアウト。ここまで日本のブロックはすでに7本。

このセットはロングサーブが効果的でさらに突き放し9-2。龔翔宇はこのセット序盤だけでも2本ドシャットくらっている。日本は古賀の得点が多いが古賀頼みというわけではなく、うまく分散させながら効果的に使っているのでそこまで集中している感じはしない。逆に李盈瑩はここまですでに25点と、完全に彼女頼みの展開。レセプションも崩されているし、つなぎも良くないので、お得意のミドルでの早い切り返しもほとんど見られない。

松井のツーや井上のフェイントで14-5!さらに李盈瑩をシャットして15-5。井上のサービスエース、中国のコンビミス、丁霞 のオーバーネット、ネッチで21-7と連続得点が止まらない。23-8から24-12と追い上げられたが、最後は中国のサーブミスでゲームセット。

世界ランキング3位の中国に勝利し、開幕から負けなしの8連勝で首位独走。中国は5勝3敗。




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