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水平歩道・下ノ廊下ハイキング

10月27,28と欅平から黒部ダムまでのトレイルに行ってきた。登山ではないのでトレイルということで。
前日の22:40バスタ新宿発の夜行バスで富山へ。隣の席の兄ちゃんの足がたまに当たるが気にする前に寝ていた。
朝の5時過ぎに富山駅到着。

コンビニで朝ご飯やおやつを買って、電車で魚津へ。ここで富山地方鉄道に乗り換え。券売機が松屋のと同じだ。
途中の駅で大量の高校生が降りるので、その辺りの高校をGoogleマップで調べて口コミ見たら、学校内の窃盗を警察に届けたら先生に怒られたとか、嫌な話のオンパレードで萎えた。
そして宇奈月へ。ここからトロッコ列車に乗る。

壁のある車両はプラス600円なので、オープンスタイルの車両へ。これがまあ寒い。念のために持ってきたソフトシェルジャケットを着る。

室井滋のアナウンスが丁寧で飽きさせない。観光客と一緒に黒部川を遡っていく。
9時半に欅平に到着。改札を出ると、「高熱隧道」の生原稿展示コーナーがあった。
ここに来るにあたり「高熱隧道」は読んできた。

展望台もあるようなので行ってみるが、特に展望は無い。
自販機でビールを1本買って、水平歩道に向けて、スタート。

いきなり急登が続く。まだ紅葉は見られないが、東側を見ると、冠雪した後立山連峰が。
途中にコンクリートの建物があったが、後から調べたところ、関電の縦坑エレベーターがあるようだ。30分ほど登るとパノラマ展望台に到着。今まで見えた山が唐松岳だったことが分かる。

そこからもうしばらく山道を登る。おじさんを追い越す際にしばらく話し、十字峡でテント張るのがいい、ということと、高山名物のケイチャンなる料理を教えてもらった。いつか食べよう。
水平歩道開始。いきなり崖を削って作った、幅1メートル以下の通路が続く。
壁側には3ミリ幅程度の鉄線が2本、手すりのように渡されていて、それを掴みながら歩く。

途中、何人かとすれ違う。すれ違う際は山側で待機。左手に見える山では所々紅葉している。
いくつかの山側に切りこんだ谷を過ぎていく。谷には名前があり、最初の大きな谷は志合谷という。
志合谷の突き当たり部分は落石が多いのかトンネルになっていて、中は水浸しだった。寝ているのか?ぶら下がっている蝙蝠がいた。


途中、休めそうなスペースを見つけ、お昼ご飯としてカレーメシを食べた。
次の谷は折尾谷。「高熱隧道」ではオリオ谷と書かれていた。ここの突き当たりは、砂防ダムの中に掘られたトンネルをくぐる。

同じような景色、道が続くが、急に下りが始まり、キャンプ場に色とりどりのテントが見えた。阿曽原温泉小屋だ。

5時間弱で到着。
テント場にザックを置いて、受付を済ます。小屋のご主人と話している登山者、ウクライナ人との事。日本語ペラペラ。
ご主人が泡雪崩の話をしていた。「高熱隧道」で読みました!
ここには露天風呂があるが、60分ごとの男女入れ替え制。受付中にちょうど女子の時間になってしまった

テントを設営し、持ってきたビールを飲みながらカニカマを食べて過ごす。
16:30、男子時間になったので風呂へ。テント場からは結構な下り。
野趣溢るる露天風呂。すでに入ってる人がいる。
すのこの上で脱衣して、かけ湯して入る。いい湯加減だ。こんな場所のお風呂だから、周りの人みんないい体つきだ。マラソン大会後に行った銭湯を思い出す。
30分ほど入って、テント場に戻る。今度は登りだ。まあまあ疲れる。
晩ご飯はレトルトのモツ煮にサトウのご飯をぶち込んで、軽く煮たもの。サトウのご飯は熱を通せば食えるのだ。しかしご飯の量が多いのか、味が薄い…。なので、クノールのコンソメスープをふりかけて混ぜる。いい塩加減になった。コンソメスープは万能ダシだ。
まだ寝るには早い。受付に行き、ビールロング缶を買う。小屋の人に、明日何時くらいに出るのが適当か聞いてみた。予定では3時半発の扇沢行きバスに乗るのだが。
すると5時には出たほうが良い、との事。この時期の5時じゃあ真っ暗だな。まあ仕方ない。
ロング缶を飲み干して18時半、また風呂に。
もう真っ暗なのでヘッドライトを付けて行く。やはりもう何人か入ってる。早い。
風呂場ではライトを点けなくても、月明かりで十分見える。煌々と照るお月様の下でつかる温泉は最高の気分だ。これは忘れ難い思い出。
ポカポカのままテントに戻り、その勢いで寝た。

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