M#23 the brilliant green「angel song-イヴの鐘-」

2000年の11月の終わりに発売されたのが、the brilliant greenの「angel song-イヴの鐘-」です。
タイトルから予想されるとおりクリスマスソングです。

the brilliant green、略してブリグリなんて呼ばれてましたが
1998年に「There will be there」でブレイクを果たした3人組バンドです。

その後もボーカルの川瀬智子のソロ活動とかもあり
私の周りでは彼女の声が好きな人もいて、長く聴いていたような気がします。

で、この「angel song」。
「There will be love there」のブレイクの勢いが収まっていき、
正直薄れてきたのが2000年でした。
が、「Hello Another way」で再度売れ始め、この「angel song」が出てきました。

少し低迷してた時期のシングルも私は好きだったりします。
「CALL MY NAME」とかカッコイイと思うのですが、一般受けしなかったようです。。。

少し上昇傾向に戻った頃に出た「angel song」。
これは好きです。
イントロの瞬間に12月の都会をイメージさせられてしまいます。

「Hello Another way」で1998年に戻っていくのかなと思ったのですが
この曲でまた別の方向に動き出したんだなって感じてました、当時。
重いギターサウンドは鳴り響いている中、川瀬智子の甘い声が混ざり合い、これがthe brilliant greenだっていう一つの「完成形」になったような気がしました。

UKロックっぽさで、大人の雰囲気でカッコイイ登場だったthe brilliant greenですが、
ここにきて「the brilliant greenっぽい」というものになったと感じました。

ミュージックステーションスーパーライブで
風船を持ちながら歌うという他の誰もやっていないような登場に思わず笑みがこぼれたものでした。
Tommy Febraryへの伏線は既にここに出てきている感じですね。

クリスマスソングではあるのですが
歌詞そのものはクリスマス全開ではなくて、どちらかといえば冬が舞台のうただなって思います。
冬の雪の夜、場所は都会、それが思い浮かぶんです。
夜の帰り道にゆるい坂道を登りながら見上げた空が思い浮かぶんです。

この歌の中でカギカッコで括られる「忘れない」という言葉。
あれを発しているのは、主人公なのか、恋人なのか、それが未だにわからず、
もっと深く聴きこまないとなぁ……とそう思ってから早20年です。

アルバム「Los Angels」は今も持ってます。
「サヨナラ summer is over」とか夏の終わりに聴きたくなります。

「the brilliant green」の完成形となったような時期で
この次が楽しみだったのですが、
the brilliant greenはその後、しばらく姿を消すことになり
Tommyのソロプロジェクトが始まっていくことになります。

このまま連続活動するthe brilliant greenも観てみたかったなぁ……と少し思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?