伊月庵通信 夏号
またまたずいぶんと間を空けての更新になってしまいました。
昔から複数のことに並行して対処することができないんですよね。つくづく不器用なんだと思います。
伊月庵通信も届いてからずいぶん経ってしまったのですが、遅ればせながら自句を振り返ってみたいと思います。
凍豆腐軒下は白橡に
佳作/日本の色歳時記 兼題「白橡」
白橡色で高野豆腐を連想しました。福島を含む東北地方では、凍豆腐と呼ばれているそうです。以前テレビで見た、軒下に干して作る天然の凍豆腐の景を思い出してそれを詠んでみました。やはり、実景ではないので弱いですね。
空瓶に菜の花挿して枕元
佳作/「季語」の座 兼題「菜の花」
義父が亡くなったとき、葬儀社の人が
「供花をこちらで準備しても良いですが、庭にある花を一輪挿などに入れて置かれても良いですよ」
と言ってくれました。
そういえば、亡くなった義母も庭にある花を飾るのが好きな人だったと思い、適当に切ってきて供花にしました。
この句では、供花に限定するつもりはなく、義父母のように小さな自然を愛する人の姿を思い詠んでみました。
里山に鯨の化石土匂ふ
秀作/雑詠欄「百囀集」
那須烏山市の大金という地に「大金クジラ発見地」という看板があります。
看板があるだけです。昭和54年に発見されて、現在は栃木県立博物館に収蔵されているそうです。
他にも宇都宮市の鬼怒川河床では、ヒゲクジラやイルカの化石が発見されているそうです。海無し県のしかも里山で発見された鯨の化石。以前から詠んでみたいと思っていたのですが、難しかったですね。
先日、伊月庵通信秋号に向けての投句を何とか済ませましたが・・・
はて、どうなることやら😅
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