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墓仕舞ふ手筈整へ・・・

ずーっと懸案だった実家の墓仕舞いに取り掛かった。実家の墓は、祖父が亡くなった時、父が祖母や叔父叔母の反対を押し切り、長男のプライドをかけて立てたもの。
まあ、子どもである私と妹にしてみれば、思うことはいろいろあるものの、父はすでに亡くなっているので致し方なく・・・。

しかし、私は長男と結婚し妹は独り身のままで、後を継ぐ者がいない。10数年前に、一度墓仕舞いを考えたことがあるが、馬鹿みたいに費用がかかると聞いて決心がつかず、そのまま考えないようにしてきた。
しかし、コロナ禍で、東京近くに住んでいる妹は、墓参りに来ることもままならず・・・

そうこうしているうちに時代は大きく変わり、「小さなお葬式」だの「お墓を持たない選択」だのと言われるようになってきた。
そして、なんと、片田舎にある我が家の菩提寺にも、永代供養塔が建てられたのだ。

我が家の墓も相当古くなってきて危険性も帯びてきたので、遺骨をそちらに移すことにした。離檀するわけではないので菩提寺との繋がりは残るが、ほっと一安心である。

我が家の墓は、これで残り2つ。ペットの墓と夫の家の墓である。
ペットの墓は、あと5年経ったらやはり永代供養塔に移す予定である。夫の家の墓は、寺ではなく山の中にあって・・・これがまた、考えたくもないほど多くの問題を抱えている。
その処置は夫に任せて、私は、生前に共同供養の契約をするつもりでいる。

人間、どう生きるかを考えることも大切だが、どう死ぬかを考えることはもっと大切だと思う昨今である。

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