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「それも責務だよ。」2023年1月2日、3日の日記

  • いきなりサボるな。罪は享受するが、でも言い訳だけさせてほしい。

  • 2日は大地震が過ぎ去り、安否が確定したのもあって、早々に帰還する準備をしていた。余震こそあれど、祖母は足が不自由だ。逃げ腰だと祖母が死ぬ。そう思って故郷、新潟に帰省したのだ。


  • カメラロールに残っていた写真。東京駅で撮影したものだ。皆一様に同じ方向を見ている。その先にあるのは新幹線の乗車口。通路まで人でみちみちの”とき”へ「乗れるか……?」という不安の眼差しを向けている一枚だ。

  • この時の異様さは、不謹慎ながら少しだけ面白かった。というのもインタレスティングのほうだが。

  • 誰もが口にはしないものの、「新潟に縁があるもの」かつ「地震の被害は受けなかった者」という条件を突破しているのだ。私と同じ幸運を享受した者がこんなにも沢山いて、それが一堂に会しているという不自然さが、ツボだったという話だ。バカにする意図はない。私もその一員だ。

  • 私達は定員オーバーで乗れなかったので、仕方なく駅のホームで、次の新幹線を待った。しかし、待てども新幹線は来なく、退屈してきたので、母に番を頼み、少しだけ散歩してくることにした。

  • ホームは端に行けば行くほど人が少ない。だから最初は端で好きな曲を聞いていようと思っていたのだが、思ったよりも退屈だ。人が少ないということは視覚情報が更新されない。結局、一往復しようと思い、腰を上げた。

  • 優しさの記憶。

  • ブルーアーカイブ最終編において、エンディングとして流れた曲。曲調としてはよくある映画のエンディングテーマといった感じだが、最終編と、それまでに辿った記憶が想起させられるので、先生特攻となっていることが多い名曲。勿論私もその一人だ。駅の黄色い線のすぐ隣を、この曲をバックにゆっくり歩く。見上げれば16時らしい小さな星も見える。今流星群が流れたら、足ごと崩れ落ちそうなエモーショナルに身震いをしながら進んでいく。

  • 駅という存在は、創作において、それ単体で意味を持つものもある。それは特に「別れ」の暗喩として用いられるのが一般的だ。

  • 私は先生としての責務を全うして、キヴォトスという世界における”卒業”を見届けた後の気持ちになった。アロナやプラナは私を最後までサポートしてくれたな……とか、リンは代理以上の、立派な生徒会長になれたね……とか、そういう「全て」にケリをつけて、本当に違う世界に行こうという、その終点であり、始発点がこの駅なんだ……と勝手に妄想していた。私は、そこまで辿り着けるだろうか。……辿り着けるといいな。

  • そんな浮世離れした妄想をしながら駅を往復していたら、次の新幹線が来た。急いで列に戻り、新潟に帰った。

  • 家はほとんど無傷で、海沿いでありながら、津波の影響は無かった。覚悟していただけに拍子抜け感は拭えなかったが、何より無事だったことに安堵した。あ〜良かった〜。

  • そして一通り掃除をした後、弟とピクミン4、そして、「東方憑依華」をやった。

  • 格ゲーではありながら、独自のシステムが多くて面白い。特に憑依は戦略の幅を広げるのに一役買っている。

  • これの凄いところは、コンボ途中に憑依することで行動をキャンセルし、別キャラのコンボに繋ぐことができるという点だ。始動がしやすいスピードキャラで触ってから憑依し、コンボ火力が高いキャラクターにバトンタッチする……みたいな。無理やりコンボを伸ばしている感覚。格ゲーマーなら皆好きだよね?

  • これはスペルカードという必殺技にも適応されているというのもまた奥深い。下手したら想像以上の手痛いダメージを受けることだってありえるのだ。これが面白くないわけがないだろう。

  • となると、1月3日の日記は単純だ。弟とピクミンして憑依華やって終わった。ほらね。

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