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2022/12/13雑記

毎度リハビリがてら直近に摂取したお笑いとアイドルについて走り書きで。

【お笑い】

『冷笑を壊す熱笑を』

M-1が近い。推してた金属バットがワイルドカード復活するも準決勝敗退でますます激しくなる躁鬱の波に波乗りピカチュウも転覆。決勝組だと男ブラ真空ヨネダを応援したい。あと「敗者復活からマユリカ令和ロマンななまがりケビンスママタルトあたりが上がってくれたら熱い年の瀬になるだろうな」というキラキラした感情と「まぁ視聴者投票は知名度でほぼ決まるから最初からある程度どこが勝つか見えてるけどなぁ」という冷めた自分が手押し相撲をしている。冬か否かに関わらず人生の宝は熱量なので、そういう冷めは意識的に視界の外に追いやるマインドで生きていきたい。


『紅い生姜と青い蝶』

そんなM-1の前にはThe Wがあった。しっかり観るのは初めてだったがちゃんと面白くて終始笑った。資格試験前日だったのに気づくと全部見てしまい、ヨネダの勢いに圧倒されたり、爛々の輝きに目を奪われたり、河邑ミクさんのアイアンハート強顔面っぷりにももちを重ねてエモまったり、推しの紅しょうががどう考えてもコント優勢な空気のなか決勝で漫才をやったことに感動したりしていた。天才ピアニストの優勝はまぁ妥当かなと思いつつ、スコアは7対0が多かった割にどの組も面白くて楽しめた。ただ審査員のコメント中に何度もBGMがブツ切れになってたのはやっぱ他の賞レースよりスタッフさんの人数とか少ないんかなぁと余計な心配をしたりもした。資格試験は落ちた。


『猫背の天才』

久々に天才と出会った。彼の名前は永田敬介さん。奇しくも現在活動休止中の僕の推しメン、ノイミー永田詩央里さんと同じ永田姓ということに謎の神秘性を感じ、「永田姓には天才かカリスマしかおらんのでは」と思い始める(他にはプロレス界の白目神ぐらいしか知らないけれども)。あと偏見だけど名前が「リカ」の女は自己中率が高い気がする。いやそんなことはいい。天才・永田敬介の話を聞いて欲しい。現在ピンで活動している永田さんの芸はシンプルに話すだけといういわゆる漫談なのだけど、ある日彼のネタを偶然劇場で観た時に面白さと異次元の熱量と表現しようのない感動の混ざった未知のカオスに一発で虜になった。それはTVやネットやラジオのような距離と編集を挟む媒体では決して作り得ない、生のライブだからこそ伝わる純度100%の話芸で、さして経験もないくせに知った口を聞いて生意気ながら、お笑いを生で観ることの喜びを理屈を超えて笑いそのもので教えてもらった気がした。またざっとプロフィールを調べると、元々学生お笑い時代からエリートで、そこからコンビでカリスマ的な評価を得るも早期に解散。同じく学生お笑い時代からの盟友真空ジェシカが現在M-1決勝進出を決めた一方、ピンとなった永田さんは一人黙々と話芸を磨き上げて人知れず劇場の星になりつつある…ってのが現時点での僕の解釈なのだけど、細かいことは想像でババっと書いたガサツな要約なので詳細はグーグル先生にでも聞いてみて欲しい。ともあれ、見る側としてのお笑いは評論家になったら終わりだなーと感じつつ、どうしても良さを伝えたいからこうして評論家になってしまう芸と出会えたことが嬉しい。独自の斜めな視点とボソボソ喋りから怒号にクロスフェードする抑揚の妙。そしてネタはどれも尖っていながら落語にも通ずる人間愛に満ちていて、泥団子を雑に磨いていたらいつしかダイヤモンドになっていた、みたいな粗雑と崇高の間を行ったり来たりする作業に心奪われる(伝われ)。現状ネットに上がっているネタ動画は2本だけだが、とりあえず知らない方はぜひ見ていただきたい。更に欲を言えば生で彼の芸を見に劇場に足を運んでみてほしい。特別なお気に入りほど人には教えたくないヒネくれた僕が「それでも広めなきゃいけない!」と謎の使命感に駆られるほどの天才なので。もし仮に彼の芸が時代に評価されなくても、自分がそれを良いと思えている時点で根拠のない自信が湧いてくるほど大好きな芸だ。「永田さんの行く末を追いかける」という人生の楽しみが一つ増えて心から嬉しい。


【アイドル】

『チェキに敗れて山河あり』

アユスクさんこと「I to U $CREAMing!!」さんの現場にようやく行くことができた。先日偶然サブスクのオススメで流れてきて一発でハマり、サジェストの有能ぶりにひっくり返っていたのも束の間、ノリで乗っかったツイッターのRT企画に当選して現場に行く前からチェキ券とサイン写真をいただいてしまい、そこから返報性の法則でまんまと初現場を踏み、しっかりエビで変態が釣れたというのが事の経緯。しかし初現場がメンバーの生誕というのは昔の自分だったら(生誕は普段応援しているファンの人が作るものだから新規が行ったら邪魔かなぁ…)と謎のネガりを発揮して腰が引けていたところだが、気づけば今まで打ったパンケチャの数も覚えてないほど無駄に歴だけ重ねた現場ヲタ(老)になった僕なので、そこは特に意識せず、(逆にカバーとか聞けてラッキー!)ぐらいの気軽さでチケを取り当日を迎えた。そして会場でまさかの娘。カバーを聞けて人外のテンションになってしまい、その後の特典会でメンバーの有未りんさんに向かって初対面ながら「拝んで感謝する」という奇行に出て、好印象の逆ロケットスタートを切る。そして初対面の一周目でりんさんがめちゃ優しかったことがぐう嬉しく(チョロい)、三拍子でスキップしながら2周目に並んでたらもう一人のメンバーである哀原ななさんの列が切られており、生誕で主役にガッつきすぎて回り方をミスるというヲタク一年生みたいな凡ミスをしたショックにだいぶ喰らった。直後、2周目のりんさんで瞬時に全回復して変拍子でスキップしながら会場を出た。気づけば「誕生日おめでとう」の他はほぼハロプロの話しかしてなかった。もっとハマった経緯とかラジオ聞いてますみたいな置きにいった話題から固めていくべきだったろうに。「まぁ次回、哀原さんと初めましてする時はその反省を踏まえて無難な話題から入ろう」そう思った瞬間に当の哀原さんから縦ふぁぼが入り、キツい奇ツイの数々にビジネスライクなハートのスタンプが咲き乱れて完全にその道は断たれたのだった。そこからなんやかんやテン上げの流れでハンバーグでも食おうと渋谷のゴールドラッシュに行くも、狭いエレベーターで色味の強い女4人に囲まれて怖すぎてメンション(メンタルしょんべん)を漏らした。ハンバーグは美味かった。近いうちに哀原さんともご挨拶をキメたい。


『レスで喜ぶヲタクと喜ばないヲタク』

別のとある日。コミッキュオンを見に土曜の朝から大塚に行った。寂れた街の所々にコンビニやドンキやチェーン店のカフェが不自然な小綺麗さを演出しており、中途半端に若者ぶったオッサンみたいだなと思った。まぁチェキ撮影で使いたかった小道具がドンキに無かっただけでここまで街に八つ当たる必要もないのだけれども。そしてボヤけた頭で会場へ向かうと裏口の前で見知ったスタッフさんと遭遇した。まだ半分寝てるオジサン同士の挨拶が一個も噛み合ってなくて面白かった。入場。待機。開演。噂で聞いてたエアラさんを初めて生で観て「ほぇ~」となる。無意識に踵ピョンピョンしてしまうほど楽しかった。ライブの感想は誰よりヒラメ筋が知っている。次いでコミッキュオン。やっぱホームで伸び伸びやれる主催もいいけど、対バンの緊張感の中で闘ってる姿もカッコいいなと謎に感慨深く見守る。無表情地蔵なりに精一杯存在の証明をしようと緑ペンラを持参するも、(後ろの人の邪魔になるといけないから)という律義さで終始胸の前にホールドしていた。ちなみに推しメンのすみちゃんこと松永すみなちゃんに後々聞いたら緑ペンラを目印に客席に僕を見つけてくれたらしく、終始アピってくれるなど強レスかけ流し温泉だったらしいが、レスに一喜一憂する感情の回路を失って久しい僕は夢中になってライブを観ていてほとんどそれに気づかなかった。最低限の視界が確保されてさえいれば道端の小石みたいな感覚でじっくりライブ観てるので、そういう非言語コミュニケーションすら上手く取れない人生Blues(そういうとこやぞ)。肝心のライブは各々のスキルが上がって貫禄が出てきた分、更に尺の許す範囲でMCや転換で上手く間をとって、客席の熱力を引き付けることができたらもっと説得力が増すし、既存ファンにも初見組にも分け隔てなく見やすいステージになるなと思った。特典会はすみちゃんが帽子に付いていた紐とポンポンを『邪魔だったから』という理由でハサミで切ったうえに『いざとなったら安全ピンで付けられる』と返してきた勇ましさにずっと笑ってた。僕もハサミで切られないようなヲタクでありたい。


【おわり】

今日話したいことはこれぐらいです。

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