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#51)今日の好き曲『ヴィーナス/ゴクドルズ』

「しんどい時ほど笑っとけ」が個人的なモットーなのだけど、この持論の出発点がかつて好きだったアイドルグループの解散によるロス感情というのは我ながらクるものがある。

いうて当時の推しグループの解散発表時には普段、高野豆腐より感情の読めない僕も人知れず枕を濡らしたものだが、そうしたネガ感情は家にこもって放っておいてもそう簡単に良くならないし、だったら逆に外に出て新たな外部刺激をブチ込めば何か回復の糸口を掴めるかもしれない!…と何かのタイミングで勘付いたのは僕の人生における数少ないナイス判断(※元野球部ボキャ)だと思う。

そんなこんなで僕は不定期に訪れる「人生しんどい期」には形だけでも笑うよう心がけており、藁にも縋る想いでお笑いその他のコメディコンテンツを貪るように消化するようにしている。

その関連で今この文を読んでいる物好きな方々に聞きたいのだけど、一回目の緊急事態宣伝に伴うステイホーム期間に、特に心を救われたり癒されたコンテンツは何だっただろうか?

ぜひともコメントとかで教えて欲しいのだけど、少なくともこんな素性も感情も得体も知れないキショ男のブログは「遠距離からのROM専が吉」と安土桃山時代から相場が決まっているのでそうそうコメントなど付かないことは分かっている。

ただ「文章の中でフランクに読者に話しかける」というオシャレ仕草をマネてみたくなっただけで、コメントなど付かないことなど百も承知だ。みなまで言わせるな恥ずかしい。

で、だ。

そんな僕が一回目の緊急事態宣言中に最も心救われたコンテンツはジャスミン・ギュ氏によるギャグ漫画『バックストリートガールズ』だった。

本作は「トチったヤクザ3人が組長の悪ノリにより性転換手術を施され美少女アイドルにされる」という寝苦しい夜に見た夢のようなあらすじなのだけど、当時既に完結していた作品ながら(こんなん絶対オレ好きに決まってるやん…)という良い意味での怖さがあり敬遠していた。

けれど未曽有の事態により何が起こるか分からなかった当時の心境下で(せっかくだし読んでみよ!)となり、いざ読んだら案の定ドハマりした、という経緯である。

お笑いはもちろん、声色やテンポ感など脳内補完する要素が多いギャグ漫画ほど「何が刺さって何で笑うか」という個々人の笑いのツボが如実に出ると思うのだけど、僕にとってのツボは多分この『バックストリートガールズ』がドンピシャなのだと思う。

それは各人それぞれに生きる上での引け目や悲しさがありつつも、その悲しさを不条理に他人とぶつけ合うことで生まれる馬鹿馬鹿しさや下らなさ、そしてその中に見え隠れする一瞬の美しさとのバランスが鍵なのだと思う。

個人的にこのバランスがハマる作品がめちゃ好きで、上記のほかにも昔ヤンジャンで掲載されていた『カジテツ王子』とかも同じ理由で大好きだった。

そういう長所も短所もひっくるめたトータルの人間愛があるからこそ、毒のあるジョークやディスや下ネタにも安心して笑い転げられるのであり、こうして公然と人に勧めづらいお気に入り作品が増えていく。

ちなみに上記『バックストリートガールズ』の著者ジャスミン・ギュ氏の最新作『ケンシロウによろしく』もハチャメチャに面白いので、ここまで読んで少しでも僕と笑いの感性が近いなと思った方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

今日の好き曲

ということで今日の好き曲はゴクドルズの『ヴィーナス』

上記『バックストリートガールズ』が実写映画化された際、主演3名のリアル・ゴクドルズが歌ったED主題歌である。

まんまブログとの関連と、無駄に良曲揃いのアルバムの中で特に好きな曲ということで選んだ。

っちゅーわけで皆さん、暑いダルいシンドいと何千回言っても状況は変わらないので、とりあえず涼しい部屋で1ミリでも自分が笑える可能性のあるコンテンツに手を伸ばしてみてはどうだろうか。

「口角を上げるだけで脳が幸せだと勘違いする」みたいな手垢ベッタベタのファイト概念もあることだし、正常な思考を放棄して前向きに自分を騙していきやしょう。

というわけで引き続き暑さ&ネタ切れ&平日による投げやり殴り書きウィークをお送りしました。

それでもノープランで30分机に座るだけで1,800字台のダークマターを早炊きできるようになった辺り、謎に50日以上続けてきた蓄積が地味に出てるなあと手前味噌ながら思っとります。

願わくば中身のクオリティも上がれば言う事ないが、とりあえずそれは気温が落ち着いてから考えましょうってなことで。

そんではまた明日!お粗末!



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