七福神日誌8

六時起床。
今日から七福神で働く。
朝昼用に妻がおにぎりを作ってくれる。
一つ食べ、梅田行きの電車に乗って店には七時頃の到着。
すでに準備中の看板がかかっている。
挨拶して入ると、チーフのミツさんという方が納品された野菜の確認をしているところだった。
一緒に開店準備を手伝う。
まずはカウンター内を掃除して、ランチメニューのスープ、コールスローを作る。
米は開店直前に炊き上がるように予約。
それから肉、野菜、シーフードなどをカットして、九時にやって来た仕込みの主婦の方々に串刺し作業を託す。
ミツさんにすじこんとカレーの作り方を教わる。どちらも煮詰まるまで時間がかかるため、待ち時間に冷蔵庫内の整理と酒類の追加発注。
ソースやバッター液も作る。
バッター液とは串カツのネタにパン粉をまぶす前に串をくぐらせる糊みたいなもので、今日は金曜日ということで、これを十リットル用意した。
ソースは鍋で煮込み、ボトルに詰めていく。
手分けしてテーブルを拭く。氷水を作る。
一瞬社長が現れて「もうお米が炊けますよ」といい、どこかへ去って行く。
予言通り米が炊けて、開店。
すぐにお客さんで満席になる。
注文をとり串カツを提供。たえず皿を洗う。
十五時頃まで息もつけない忙しさ。気がつくと主婦達に混じって新しくバイトのスタッフも何人か来ている。
一瞬妻が顔をのぞかせて、お客さんやスタッフに挨拶しながら店内をぐるりと一周し、立ち去る。
「何やったんやろう今の」と不思議がるお客さんに、仕込み長のアネさんが「まあ座敷わらしみたいなもんです」と説明。
少し落ち着いたところで、昼食におにぎりと店のカレーをいただく。
夜の営業にむけてミツさんと再び食材の準備を始め、十七時までやってあがる。
帰って風呂に入り、妻とまたおにぎりを食べる。

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