七福神日誌19

六時起床。大雨。
バナナヨーグルトを食べる。
炊飯器が壊れたとのことで、今日は昼のおにぎりはなし。
七時に七福神へ出勤。
店内を掃除し、カレー、すじこん、串かつのソースを作る。
食材をカット。
八時からミツさん、アネさん、クミさんが合流し、四人で開店準備を進める。
鍋の火の加減を見てくれたアネさんに、すじこんのこんにゃくが全部切り口で繋がっていると指摘される。
肉、魚、こんにゃくはどうも繊維が強情で、毎回薄皮を一枚残すような切り方になってしまう。
そう話すと、「あんた山田浅右衛門のとこの子ぉか」とアネさん。
ぴんとこなかったが、聞くと、これは江戸時代の斬首人の家系とのこと。
作業の流し見にテレビをつける。
ちょうど、大阪駅の様子が中継されている。
大阪は激しい雨です、といった中継リポーターの背後で、バスとトラックの接触事故が起こる。
トラックがバスに後ろからぶつけられたようで、そこへ、一部フードを発注している業者の兄さんが品物を持って現れ、アネさんと天気の話を始める。
「天気どころやあらへんで。すぐそこで事故やで」アネさんにいわれて、兄さんもテレビを見上げ、「いやあれうちのトラックですやん」と慌てて走って行く。
これがよっぽと面白かったのか、午後、来るお客みんなにアネさんがこのことを脚色して話す。
最後には、無人のバスが無人のトラックに急に突進したことになって、ことによってはAIの発達による機械同士の潰しあいとちゃうか、あんたどう思うといってお客を困らせていた。
十四時に昼休憩。
昼食後、求人応募の方に面接日の打診を送る。
何名か返信があり、社長にも共有。
主に正社員、フルタイム希望の面接を社長が行い、学生の面接は俺が受け持つことに決まる。
十七時に退勤。
妻が店まで迎えに来てくれて、二人で新梅田食道街のたこ梅におでんを食べに行く。
ビールと大根、玉子、ちくわなどを頼み、次によもぎ麩、まぐろのネギマ、わかめなども食べてみる。
食後、今日は新大阪で梅干しのセミナーがあるという妻と駅で別れ、一人で帰宅。
風呂に入り寝支度。

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