七福神日誌28

五時起床。朝番。
顔を洗い、七福神二号店で使う発注表やレシピの一覧表をざっくり仕上げてしまう。
六時半に出勤。一週間ぶりの本店。
このところ毎日イノゲートビルで保健所、消防署関係の申請書類の作成や搬入業者との打ち合わせがあり、開店準備にかかりきりだった。
社長が七時にやって来て、朝食に巻き寿司をくれる。
食べて、野菜、肉、シーフードをカット。
八時にママさんと、仕込み場新人のスギさんが合流。
二号店所属のスタッフも先週から研修で本店に出勤してもらっている。
十時にスギさんと抜ける。
他、新店メンバー六名ほどとルクアの前で待ち合わせ、イノゲートビルに入る。
二時間のオリエンテーションを実施。
妻も来ていて、各種マシン、テレビや空調、食洗機、打刻機械などの使い方を説明をしてくれる。
その後、店舗内装の確認や施設バックヤードの見学。
新しく導入する決算機械の練習などもして、十二時に解散。
妻とルクアの陳麻婆豆腐で昼食にする。
麻婆豆腐のランチを注文。妻は海鮮炒めのセット。
イノゲートビルに戻り、十四時からまたオリエンテーション午後の部を開催。
十六時に終わる。
社長と合流して、ずっと保留していた新店の正式名を話し合う。
串カツ七福神二号店、串カツ七福神イノゲート大阪店、など、いくつか候補があったが、最後には串カツ七福神バルチカ03店という名前に決まった。
次回オリエンテーションの日時や仕込みの開始日、各業者に依頼する初回発注のスケジュールなども相談。
ある程度開店までの流れがわかったところで、今日は仕事を終える。
社長、妻とホワイティ通りのゆかりというお好み焼きの店に行く。イカ焼き、とん平焼き、焼きそばなどを注文。
こういう店に来ると社長も妻も、いわゆる関西でドロと呼ばれている、ウスターを煮込むさい鍋底に出来る淀みの部分が好物で、何にでもすぐにその液体をかけて食べ物を辛くしてしまうので、何か運ばれて来たら手早く自分の分を皿に救ってしまわなければならない。
俺はウスターソースは平常売りのものからして辛いと思っているので、ウスターの下味がついている上から何故さらに同じ味で濃くする必要があるのかよくわからない。
しかし目を離した隙に、社長が「俺にまかせなさい」といって締めの豚玉にドロとマヨネーズ、マスタードなどを塗りたくっている。
諦めて食べてみると、これは意外にもいけたので多めにもらった。
ビールで酔っ払って帰る。
明日も朝番。

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