虹の橋へいきたい
飼い犬が死んだ
16歳と5ヶ月
人間にしたらだいぶおばあちゃん
晩年は白内障も進み、片目が緑内障
目薬はしていたけど痛みはなかったろうか
目薬が染みるのか、たまにこちらを噛みつこうとする。
やるかやられるかの目薬タイム
獣医さんによると犬は痛みに強い生き物
だからよく見てあげてください、変化に気づいてあげてくださいとよく言われていました。
16年前
生後3ヶ月に満たない、手のひらサイズの小さい生き物
妹が買って連れて来ました。
小さすぎるのと鼻が短いためブリーダー側は売れないだろうと、繁殖に回されるところだったらしい。
鼻が短いのがかわいいのにね。
お金で買った犬を飼うのは今回が初めてでした。
名前は モカ
妹がつけました。
チョコタンのミニチュアダックスの女の子
コーヒーみたいなチョコレートみたいな色だから。
飼い主は妹です。
うちに来てすぐパルボウィルスに罹患の可能性を指摘され、消毒を必死にしながら
死んでしまうのかもしれないという気持ちと、きっと大丈夫だという楽観的な思い
よく覚えてはいないのですが、検査結果が陰性で解決した気がします。
来てすぐしばらくは夜泣きをして落ちつかなったので、ゲージの横に布団を敷いて妹は寝ていました。
人の子と変わらないんだなぁ…早く落ち着いたらいいな
小さいけれどよく食べる子
食欲がある限りこの子は大丈夫!そう思わせてくれるいいこ。
それは死んでしまう朝まで変わりませんでした。
1歳になる前に、1度何かの怪我で手術をしたものの、それ以来ほぼ何事もなく10歳くらいまでいてくれたように思います。
時期は忘れましたが私の処方薬を何錠か齧ってしまい、入院したのを思い出しました…こわかった
薬の誤飲はよくあると獣医さんが言ってましたが
申し訳なさと怖さでしばらく立ち直れなかった気がします。
靴下を誤飲→オペで取り除く→退院後すぐ靴下誤飲 したわんちゃんもいたんですよ。と獣医さんから聞いた時はちょっと笑ってしまいました。
黒色のラブラドールと一緒に飼っていた時期が何年かあるのですが、
自分より大きなそのこを怖がることはなく、甘えて遊んでいたのをよく覚えています。
一緒に散歩したり 庭に放しては遊ばせて
2匹で芝生に背中を擦り付けてゴロゴロ
後から芝を取らなきゃいかんので
人間側からはあまり嬉しくない しかしかわいい
2匹が戯れあってるのが嬉しかった。
そしてアルがいなくなり
妹も結婚して家を出て
飼い主は妹のまま
モカは私の部屋に来ました
私は30代の数年間ほぼ引きこもりだったのでふたりでごろごろしてばかりです。
外に出なきゃ運動しなきゃと思ってもなかなかできなかったのに
モカのおかげで散歩にも行く理由ができました。
お互いWin-Winです。
不安に襲われて泣いていると近くにくっついてくれたり
そのまましばらく舐められたり
彼女にとって私はどんな位置にいたんだろう。
10歳を過ぎ、
父親の部屋にあった日本酒を無理やり齧り開けて摂取して昏睡状態になったり(お葬式の返礼品でした)
乳腺腫瘍の手術が2回
1度目は良性、2回目は悪性
1度目の手術時に避妊手術をして
もっと早くしていれば、こんなことにもならなかったのにと後悔をしながら
毎晩モカを撫でるついでに
新しいしこりができていないか、確認するのが日課になりました。
亡くなる1年前にまた小さなしこりを見つけ、サイズが大きくならなければ…と先生と相談の上手術はしなかったのですが、あれはどっちだったんだろう
感覚的には良性
悪性のものは触るといやな感じがするんです。
3年ほど前でしょうか
あれ?モカが寝言を言ってるのかな?と思ったことがありました。
その時はそのまま寝てしまったのですが、
後日深夜に起こされたか、夜更かしをしていた時だったか‥‥
モカの様子がおかしい。
激しい痙攣と悲しそうな苦しそうな鳴き声
意識はありそうなので抱き抱えて声をかけ続けます。
脱糞と失禁
舌はどうだったかな
激しい発作が起こった後、これも発作の一部なのかもしれませんが、部屋の周りをぐるぐると回る。
ほっといたら30分〜1時間ずっと
その日の内に動物病院へ
てんかん との診断
先天的だったのかもうわからないけれど、もしかしたら小さい発作は起きていたんだろうか?
てんかんは脳の疾患なので、グルグル回るのは興奮状態にある脳を落ちつかせるための行動だったのかもしれません。
残念ながら完治する病気ではないため、この日から服薬の日々が始まりました。
発作をコントロールして脳と身体への負担を減らすためです。
数ヶ月に1度くらいまでにできたら。
薬にもいろいろな種類があるようでした。
1種類目の薬では1ヶ月〜2ヶ月後に同じような発作
今回は動画を撮りました。
2種類目の薬はうまくいったようで発作の回数が減り、発作時の症状も以前よりマシになった気がしました。
てんかんの薬が朝夕に半錠ずつ
犬用サプリメントを夕食時に1粒
サプリのおかげなのか持って生まれたものなのか
亡くなる2ヶ月前まで垂直跳びができていました。
ヘルニアを発症していたから、必死に止めてはいたけど
ごはんタイムは嬉しくて早く食べたくてぴょんぴょんぴょん
ヘルニアと言われたのは13歳くらいだったので、ダックスにしては腰が比較的強かったのかもしれません。
薬、トイレシート、フード、診察、トリミング その他
手術代はさすがに母と妹にもだしてもらいましたが、これらは毎月なかなかの出費でした。
じわじわと老いていくモカの姿を見ているのもしんどかったのかな
そしてなにより、自分自身の持病が増え体調が良い時間が減っていき
モカをしっかり管理する責任が重く重く
モカのことは大好きでいつまでも匂いを嗅いでいたいけど
いつかいつか
もうすぐきっと死んでしまう。
あたしより後にしてくれないかな?って
そんな時
真夏 酷暑
朝ごはんをあげ、仕事に行き
夕方から出掛けていて夜帰って来たら
エアコンがついていない。
私とモカのいた部屋は
離れだったので気温があがりやすい部屋
モカが床にあったリモコンを押してしまったのか
私が間違ってタイマーを入れたりしたのか
急いで抱き抱えてお風呂場で冷水シャワーで冷やしました
意識はあるけど動けない
よくない。これはよくない。
妹を呼び2人で様子を見ます。
冷やしたせいなのか立ち上がって少し歩けましたが、すでに深夜0時を過ぎており、
朝になったら病院へ行こうかという話になりました。
今思えば冷やしたらすぐ動物病院へ連れていくべきで
朝バタバタしてエアコンのリモコンを床に放置したこと。
ちゃんとエアコンが入ってるか確認しなかったこと。
出掛けなければよかったこと
せめて1度家に帰っておけばよかった
早く妹にモカを引き取ってもらっていればよかった。
大丈夫かもね。との話になり今夜はうちに連れて帰るねと妹。
もしもがあったら耐えられる気がしなかったので助かりました。
何かあったらすぐ連絡してねとお願いして。
数時間後どうにかシャワーを済ませ髪を乾かしていると妹から連絡
もうだめかも。
着の身着のまま向かいます。
髪は濡れてます。
妹が簡易的にモカの部屋を作ってくれてその中に横たわるモカ
その隣には4歳の姪が寝ていました。
明日一緒に遊ぶんだと中々寝なかったそう。
まだ息はしています。
でも起き上がりません。
あたしと妹で声をかけて撫でて触って
まだいかないでときっと無理なお願いをしていました。
何度か少し鳴いて
動きがなくなって
心臓の音がだんだん感じられなくなって
8/18 朝4時過ぎ そのまま息を引き取りました。
お尻が汚れてしまっていたので
それを2人で洗って。また汚れないよう、
タオルを簡易オムツのように下半身に巻いておきます。
妹の家新築で引っ越したてだったのにねごめんね。
おしっこは無くなる前に出尽くしたのかな。
姪に説明しなきゃかなぁ
大丈夫かなぁって話をして私は1度家へ帰り、
次の日隣町の斎場までモカと妹、姪、母の5人でいくことにしました。
合同 または 1頭 で火葬することができるんですが、お骨を持ち帰るのはあまりよくないって聞くからという妹の希望通り、
合同での火葬をお願いしました。
それに1人より誰かいた方がさみしくないし。
という人間側の都合のいい解釈を添えて。
晩年はあまりおもちゃで遊ぶこともなかったけど
残してあったおもちゃのぬいぐるみと、パウチに入った美味しいご飯とカリカリごはん。
それを一緒にお願いして来ました。
お線香をみんなであげて
さようなら
息をしないモカは重くて冷たくて
目がほとんど見えなくなってからもあたしをぺろぺろよく舐めてた
あんまりに舐めるから
あれは寂しかったのかもしれない
モカがいなくなってもいいように
外出を増やした。
散歩もほとんどしなくなった。
夏は暑過ぎて中々難しかったのもあるけれど
ただただ目を逸らしていた。
老いてカサカサしてるのに
顔つきは子犬みたいなモカ
緑内障で目がダメになってるのが痛々しかった。
別の動物病院での摘出手術の提案もされたけど、結局しないまま
どの選択がよかったのか。
いちばん悪かったことだけはわかる。
あたしといちゃいけなかった。
自分自身を管理できないような人間と一緒にいちゃダメだった。
大好きだった
かわいいモカ
息も臭いし
モカ息くさいな〜!って言いながら笑った
歯磨きはもうさせてくれなかった
本気噛みされちゃうから
こちら側のミスで何度か噛まれてしまい、
その度に救急で点滴打った。
狂犬病のワクチンもした。
モカはもういない
まだほんのり
匂いが、臭いがする。
お腹を見せてくれたら撫でて顔を埋めて匂いを嗅ぐ。
ああでも身体を触ると嫌がることも増えてきていた。
ヘルニアや目の痛みからだろうか?
目も見えず、耳も遠くなり、鳴くこともなくなり
そんな時急に触られたら嫌だったよね。
最後なんて鳴いたんだろう
久々に聞けたんだモカの声
さようならモカ
だめな私のそばにいてくれてありがとう。
早く妹に引き取らせてあげれなくてごめん。
寂しい思いをたくさんさせてごめん。
痛い思いも。
一緒に歩いた散歩コース
まだ歩けない
もう虹の橋は渡りましたか。
あたしがそこに行くことができたらいいのに。
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