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少女だってつらいよ

我が家の娘こだぬきは保育園時代から、友人関係に悩むことが多い。

保育園時代は、迎えに行く度に、うんざりした顔で三角座りをしている姿を見かけた。

娘こだぬきとAちゃんBちゃんの3人グループだったのだが、そのうちにAちゃん、Bちゃんそれぞれの自己主張が激しくなり、2人が仲違いをするようになった。

その間に挟まれ、2人が言い争っている間、はたまた先生が2人を仲裁している間、娘は決着が着くのを三角座りをして待っているという状況が多くなった。

それに転機が訪れたのは、保育園の修了を控えた正月明けだったか。

その時期に別のグループから離脱した女の子と娘が遊ぶようになった。

今まで別々のグループに所属していて、保育園に通っていた数年間、お互いに気づかなかったのだが、実はその彼女と娘はとても相性がよかった。

短い期間だったが、やっと穏やかな時を過ごし、2人の絆は固く強くなった。親友ってやつだと思う。

しかし、娘と彼女の進学する小学校の校区が違い、とても寂しい修了式となった。

そして、1年生になった娘は入学式の日、クラス分けの一覧を見て顔が引きつっていた。

Aちゃんと同じクラスだった。

入学してしばらくは、たまたま席が近くなった子と仲良くなり、小学生ライフを少しづつながら楽しんでいた。

しかし、徐々にAちゃんが「こだぬきちゃんと2人で遊びたい」と言うようになり、また娘が思い悩むようになった。

娘は新しく出来たおともだちとAちゃんと遊びたいと話しても、Aちゃんが「2人がいい」と言う押し問答で、休み時間や学童の時間が娘にとって苦痛の時間となっていった。

先生にも相談しながら、話し合いの時間を持つなどしていたが、なかなか状況も改善しない。

そしてまた転機が訪れる。

2年生になるのを期にAちゃんは東京へ引っ越す。

クラス替えをして心機一転、新しいおともだちもでき、2年生になってしばらく経った頃、娘は

「学校って楽しいとこやったんやね」

と言ったことがあった。随分悩んでいたことと思う。

しかし、その穏やかな時間は長くは続かなかった。

2年生になって仲良くしていた子の中の1人が、時が経つにつれ、どんどんわがままになっていったそうだ。

鬼ごっこをしたら、鬼になりたくないという

鬼になると、拗ねて遊びが継続できない

その子のやりたくない遊びが始まると、「私は1人で遊びます。みんなでその遊びをしてください」と突然敬語になって、拗ねる

そんな事が続いて、また娘のストレスが溜まっていった。

一緒に遊んでいる子の中には、達観している子もいて、
「性格だから治らない。あの子はそういう子だから」と言って、諦めているそうだ。

しかし、娘はその事にも納得いっておらず、「性格だったら、許されるのか?そんなの間違っている」と言って、帰宅後悔しくて泣いていた。

連絡帳に書いて担任の先生にも伝えて様子を見てもらっているが、あまり状況は変わらないようだ。

ストレスが極限に達した娘は、休み時間になると走って運動場に飛び出し、身を潜めているとのことであった。

どうしたものか。親としてもなんとも悩ましい。

先日、学校の授業で手紙を出す機会があった。

祖父母や先生宛に手紙を出す子が多い中、娘は小学校の進学で別れてしまった保育園時代の親友を宛先に選んでいた。

「あえるときが あったら いっぱい あそぼうね」そう書いて、お互いの似顔絵のイラストを描いていた。

お互いを思い合える、気のおけない友人と出会うのは奇跡なのかもしれない。

どうしてあげたら良いのか。悩ましいところ。

3年生こそ素敵なおともだちと出会えるといいね。

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