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始めて老眼鏡作ったら、いつものiPhoneがiPhoneProMaxになってたんだが

老眼鏡って普通の眼鏡とは違うのか!!!
気づいた時は「時すでに遅し」
完全に遅すぎた。

JINSで、処方箋に合わせてレンズを新調したメガネを受け取った時だった。

渡されたメガネをかけた瞬間「グワン」と世界が歪んで見えた。「やばい。酔いそう」

店員さんはすかさず、試し見用の細かい字が書かれたプリントを手渡す。

手元で見たその文字は黒くはっきり読み取れる。
「よく見えます」

そう答えて、店を後にした。せっかくショッピングモールに行くのだからと予め、昼食を済ませて帰ろうと思っていた。

今まで入ったことの無い店に入り、注文を済ませた。

恐る恐る老眼鏡をかける。再び「グワン」が起こる。しかし、手元のiPhoneを見て驚いた。
「え?これiPhone Pro Maxやったっけ?????」

たぬきちのiPhoneは最新式じゃないが、最新のサイズで換算すると、
iPhone15  
高さ147.6mm、幅71.6mm

iPhone15 Pro Max
高さ159.9mm、幅76.7mm

108%大きい。
そう108%くらい画面が大きい。文字が大きい。自分の指も手も108%大きい。

「私の手でっか!!!」手相もくっきり。

文字がはっきり見えると、色も濃く見える。不思議。

そして、また目線を店外に移すと「グワン」が起こる。それにピントも合っていない。

そういう事か!!!
石原葬儀社の大村崑さん演じる秋山はいつもメガネを鼻先にまでずらし、メガネ越しではなく裸眼で片平なぎささん演じる石原明子に「明子あっこはん」と話しかけていた。

手元から、遠くへ目線を移す時、そのまま老眼鏡越しでは、視界は歪みピントも合わない。

余談だが、まさにこの文章を考えている時、友人から、「今京都で山村紅葉さんがロケしてたのに遭遇した!!!」となんとも奇遇なLINEが来た。

手元を見る時と遠くを見る時で、メガネの付け外しが必要なのか!!!!

老眼鏡を付け外ししている多くの人を今まで何度も見てきた。実生活でもフィクションの世界でも。ピントのズレがあるから、メガネの付け外しが必要。頭ではわかっていた。

でも、実際に自分が体験すると、その厄介さは想像以上だ。

たぬきちは生来のキョロキョロしいで、常に手元と周囲とをキョロキョロ見回している。

このキョロキョロを継続するには、その動きに合わせて、高速にメガネの付け外しをする必要がある。

ということは、アレも必要になるんじゃないか?アレ。

メガネを肩にぶら下げるためのチェーン。

頼んでいた料理が運ばれてきて、再び驚く。108%どころか120%増量くらいの大盛りに見えた。

実は、手元が見えなくなって1年は経ったと思う。この1年は、料理もはっきり見えないものを食べていた。

なんとなく茶色のなんとなくふわふわ的な、、、

久々にくっきりはっきり料理を見て、やっぱりよく見えるってありがたい、そう思った。

でも、すぐに視線を屋外に移し、グワンが起こると、なんでこんなことになっちまったんだと後悔が押し寄せる。

たぬきちの老眼がグンと進んだ原因に心当たりがある。あれは、そう、やってはいけないことをやり続けた応報なのだ。

夜中、寝る間を惜しんで、暗い部屋で、横になりながら、スマホの画面で、長時間マンガを読んでいた。

こだぬきずらには偉そうに、「暗いとこで本読んだらあかん!」「スマホに顔近づけすぎたらあかん!」「寝ながら読んだらあかん!」そう言う裏で自分は、全ての「あかん」をコンプリートしていた。

当時、アニメ化されNHKで放送されていた西修先生の「魔入りました!入間くん」がいい所で第2シーズンとして終了してしまった。

既に地獄に片足突っ込んでいたたぬきちは、電子コミックで続きを買うのみならず、発売中の全巻を大人買い(当時キャンペーンで100冊半額とかそういう販促にもまんまと乗っかった)するという暴挙に出た。

赤い霊柩車に乗って完全に地獄送り。来る日も来る日も暗い部屋でスマホのマンガを読み続け、とうとうある日、画面の文字が見えなくなった。

地獄送りになった黄泉の国のイザナミならぬタヌザミは、画面をピンチアウトで拡大し読み続けた。

読み終わった後しばらくして、疲れ目のせいだと思っていた近距離で合わない焦点が、二度と合うことはなくなっていた。

そさらにさっさと眼鏡を新調すればいいものを、今日まで1年ほど騙し騙しやっていた。それも悪かったと思う。

処方されたレンズの度数を見て、おったまげた。インターネットで調べると5~60歳の方の老眼鏡の目安の度数であった。

というわけで、老眼鏡は今までかけていた眼鏡とは大違いだったという発見でした。

40代の皆さまお気をつけくださいまし。

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