Koyu. Reading Log.

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最近の記事

ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』、「第4章 クレオールの先駆者たち」

歴史研究の古典中の古典を読みました。 ひとまず印象に残ったこの章だけ忘れないようにメモしておきます。 クレオールの先駆者たち  ナショナリズムを考察するうえで、ラテンアメリカ諸国家がきわめて興味深いと筆者のアンダーソンは指摘します。なぜなら、ヨーロッパ諸国よりもずっと早くこれらの国家のナショナリズムが勃興したからです。ラテンアメリカナショナリズムの担い手は「クレオール(クリオーリョ)」でした。「クレオール」とは、植民地生まれの白人のことです。「クレオール」は政治的差別を受け

    • 大江健三郎『ヒロシマ・ノート』

      『ヒロシマ・ノート』を読みました。 忘れないように、内容を要約します。 (1)大江健三郎『ヒロシマ・ノート』について①著者について ●大江健三郎(1935~現在88歳) ・1935年1月31日、愛媛県喜多郡大瀬村に生まれる。 ・東京大学文学部仏文科卒 ・大学在学中の1958年、短編『飼育』により当時最年少の23歳で芥川賞を受賞 ・1994年、日本文学史上において2人目のノーベル文学賞受賞者となった ②執筆の背景 ・著者が広島入りしたのは彼の長男をめぐる困難を抱えた最

    ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』、「第4章 クレオールの先駆者たち」