ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』、「第4章 クレオールの先駆者たち」
歴史研究の古典中の古典を読みました。
ひとまず印象に残ったこの章だけ忘れないようにメモしておきます。
クレオールの先駆者たち
ナショナリズムを考察するうえで、ラテンアメリカ諸国家がきわめて興味深いと筆者のアンダーソンは指摘します。なぜなら、ヨーロッパ諸国よりもずっと早くこれらの国家のナショナリズムが勃興したからです。ラテンアメリカナショナリズムの担い手は「クレオール(クリオーリョ)」でした。「クレオール」とは、植民地生まれの白人のことです。「クレオール」は政治的差別を受け