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2022年の平均貯蓄額(家計調査報告)

こんにちは。今回は、2022年の平均貯蓄額について書いてみます。

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)」(2023年5月12日公表)によれば、2022年、二人以上世帯(世帯主年齢:59.7歳、世帯人員:2.91人)の貯蓄額は平均1,901万円(前年度比1.1%増)、中央値は1,168万円であった。

中央値よりも平均値が高いので、貯蓄額が多い世帯がこの平均値を引き上げている。

この内訳をみると、通貨性預貯金(普通預金、通常貯金など)が33.4%定期性預貯金が30.4%、生命保険が19.0%、有価証券が15.5%、金融機関外:1.7%であり、預貯金が多いの割合が特徴である。

2017年に比べて、通貨性預貯金は9.0%増、定期性預貯金は8.9%減、生命保険が1.8%減、有価証券が2.9%増、金融機関外:0.3%増という結果であった。

定期預金よりも普通預金の割合が増加し、生命保険よりも有価証券の割合が増えている。

この平均貯蓄額の数字に住宅ローンなどの負債は含まれていない。負債の平均値は1528万円、中央値は1231万円である。勤労世帯は負債も抱えていることも踏まえると、実質的な平均貯蓄額は減ってしまう。

 2024年1月から新NISA制度がはじまる。有価証券の割合が増えるであろうか。2017年と比べた2022年の有価証券の割合は大きく増えていない。「貯める」から「増やす」への意識・行動の変容が起こるかを注目したい。


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