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軽井沢の秋 その2 睡鳩荘と水彩画

軽井沢一泊二日の旅の二日目。
雲が多めながら、時折青空ものぞき、暑くもなく寒くもない絶好の行楽日和となりました。
ホテルの朝食を美味しくいただいて、「軽井沢タリアセン」へ。
塩沢湖を中心に広がる自然とアートが融合した観光施設です。

塩沢湖と睡鳩荘(旧朝吹山荘)
睡鳩荘 内部

湖のほとりで風に吹かれながらベンチに座ってのんびり。
鳥が空を飛び交い、湖を手漕ぎ或いは足漕ぎのボートがゆき、家族連れの楽しげな声が響きます。
きなくさい現実のあれこれを忘れさせる、平和な光景が広がっていました。

赤レンガに白いテラスやベランダが映える、湖のほとりの洋館、睡鳩荘の二階では、ちょうど五十嵐吉彦氏の水彩画の展示が行われていました。
透明感あふれる、静謐な美しさに満ちた水彩スケッチで、私の好みにドンピシャ。軽井沢の四季やヨーロッパの街角の風景などを描いた作品(建物の雰囲気にこれまたマッチ)に見入ってしまいました。ちょうど展示にいきあったタイミングの良さに感謝したいです。
画家さんご本人が会場にいらしていて、来場者に気さくに声をかけておられ絵の雰囲気にたがわない穏やかな印象の方でした。

五十嵐吉彦氏の水彩スケッチ画を見られるサイトはこちらです。
関心をお持ちの方は是非どうぞ!
https://www.igarashi-suisai.jp/

軽井沢タリアセンには、アート、文学関係の建物が他にもいくつも点在していて、この日私がもう一か所訪れたのは、深沢紅子野の花美術館。明治44年に建てられた旧・軽井沢郵便局舎を移築復元した建物で、睡鳩荘と同じくミシミシ音を立てる床や階段、ちょっとした調度品などが洋館好きの琴線に触れます。
外観がパステルカラーなのも可愛い。
内部には、野の花を描いた素朴な水彩画の原画や関連雑誌が展示され、全体に優しい空気が漂う空間でした。

深沢紅子野の花美術館

さて、軽井沢タリアセンの中央ゲートから入って、さざ波のゆれる湖面や美しい建物、木漏れ日などを楽しみながらこの美術館まで歩いて来ると、北口のゲートがすぐそば。
北口を出てすぐのところに、可愛らしいガレット屋さん「カシェット」があります。この日も、若い女性を中心に満席。人気の程がうかがい知れます。
このお店で、お食事ガレットとデザートクレープ、紅茶のランチ。

サーモンのガレット
葡萄のクレープ

ガレットは香ばしい生地に、新鮮な野菜とスモークの風味豊かなサーモン、とろりとした卵黄がのって、見た目も味も文句なし。クレープも、生地がモチモチしていて程よい甘さ。とっても美味しいランチでした。

お腹がいっぱいになったところで、バスで軽井沢駅に戻り、お土産を仕入れて新幹線で帰路に。

メインの反田恭平ピアノリサイタルが素晴らしかったのをはじめ、美しい水彩画に瀟洒な洋館、どれもこれも美味しかった食事、快適なホテル…
目も耳も口も大満足の、とてもいい旅になりました(^^♪

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