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認知症の親と私とこの世界の仲間達へ


仲良く散歩中の両親
まだ元気に歩けた頃です

私の母は血管性認知症
私の事ももう分らないです。施設にいますが傾眠傾向で食事もままならないです
1月に亡くなった父はアルツハイマー型認知症
前頭葉や側頭葉が委縮して記憶力も感情のコントロールも苦手になりました


2014年から突如として始まった両親の在宅介護は、私の許容量をはるかに超え難題続きでした。突如過ぎて右往左往の大混乱でした
まず最初に父から「お前がうちから金を盗んだ証拠が見つかった。耳を揃えて返済しろ!」と電話が来るというあまりにもステレオタイプなコントみたいなはじまりでした。それが序章…本が一冊描ける

姉は離島に住み物理的に距離もあったけど、あまり介護には興味がない様子で頼りにはならなかったです

父は亡くなり母は特養で過ごす今の生活は本当に静かで、脳内に嵐のように吹き荒れていたマルチタスクもみるみる消えていきました

今たった今 介護の事で苦しんでいる家族の方がたくさんいるだろうなと思うと自分の事のようにつらいです
ハリウッドの著名な俳優の方が失語症になったニュースを見て夫は
「お金がある人だから何も心配いらない。お金があれば新しいケアや治療をどんどん受けられるはず」と言っていました
それも一理あるとは思う。お金は大事。お金すごく掛かる。
介護で掛かった費用をカード払いにしたので今でも返済中ですし…
でも今のいま困っている家族にお金があるからといって数か月後数年後に新しい治療が受けられますよと言ってもそこには絶望しかないです

なぜなら今困っているから
今途方に暮れているから
今助けてほしいからです

今介護でしんどい方たちに私からアドバイスできることは専門的な事ではなくて、自分の経験で感じたことを書きます

  • 真正面から取り組まないでココロを余所見させる(たまに無になる)

  • エンターテインメントや娯楽作品に助けを求める(私の場合BLが救いだった)

  • 少しでも楽をできるように万全を期して制度をくまなく調べて活用する(ケアマネさんにどんどん聞こう!)

  • いい人ぶらないで出来ないと言う(私はいい人ぶってさらにしんどかったバカみたい)

  • たまには現実逃避する(現実逃避大事)

  • なるようにしかならないと考える(本当になるようにしかならない)

  • 露天風呂などで風に吹かれて頭を真っ白にする(結構有効だった)

私は世界中にいる家族を介護して疲労困憊している方たちのいつだって味方です
応援しています!

私の母は今腸閉塞になり病院に入院しています
このようなご時世なので面会もできないけど元気になってほしい
色々分からなくなった母が生きることをしんどく思っているかな、などと考える日もあるけど、1日でも長く生きていてほしい

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