あのとげ

米津玄師さんのアルバム『LOST CORNER』の
YELLOW GHOSTを毎日聴いてます。

YELLOW GHOSTって何？とぐぐったら、
ユーフォルビア　トリゴナ　イエローゴースト
という植物が出てきて、歌詞の解像度があがりました。

今まで植物は気にしたことなかったけど、気になるようになって、近所のお花屋さんも見るように。
すると、「ホワイトゴースト」が、わ～っと8鉢くらい売られてました。
それが、とてもかわいかったんです。
わらわら、まるで人みたいで、手をあげて「こっちこっち～」って言ってるみたいなのとか、ななめにぼさーっとつったってるみたいなのから、手をぶらーんとしてるみたいなのとか、色々個性。
娘も「わ～、ゴーストって名前が合ってる。おばけみたいでかわいい」って言ってました。

ホワイトゴーストかわいいな。
でも、お迎えするなら、イエローゴーストがいいな。

ネットで見てみたら、いたいた！
ユーフォルビア　トリゴナ　イエロー
サボテンみたいだけど、サボテンじゃないんだな。

色々見ていたら、おや、と思ったイエローゴーストがいました。

無邪気に両手を広げてハグを待ってるみたいで、でも先にいっぱいとげがあって、ぎゅっとハグできないじゃんって姿で。
なんか不憫。でも、かわいいな、こいつ。

しかし、植物。
植物を育てるのは得意じゃないんです。
唯一私が育ててるのは、100円ショップで売れ残ってて、そのお店のプラスチックジャングルの中、唯一の生き物になっちゃって、お店で見るたびどんどん乾いていくので、かわいそうになってお迎えした、水がなくてもなんとか育ってくれるイオナンタのモジャ子。

モジャ子とがらくたくん

娘は小さなパキラを育ててる。

ここに、イエローゴースト。
お迎えしたとて、ちゃんとお世話できるのかな。
でもかわいいな。

ぐるぐるぐるぐる、考えて、カートに入れたり戻したり。

そのうちサイトでセールがはじまって、物流が大変なときに運搬が大変そうな植物をわざわざ買うのは、とか、またぐるぐるしていたら、イエローゴースト、売り切れ、と出ちゃいました。

売り切れた。

ってことは、きっと、他の誰かの家が、居場所だったんだな。

と思うけど、両手を広げてにっこにこで無邪気に立ってたあの姿を思い出して、ちょっと胸がちくっとします。

買えなかったイエローゴースト。
このちくっ、は、あいつが私の心に残したとげみたいなものかもしれない。
かわいかった、イエローゴースト。

そしてもしかしてイエローゴースト、米津売れしてるかもしれない。
園芸界隈で、なんでいきなりイエローゴーストこんなに出るんだ。ってなってるかもしれない。