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「幽霊契約譚」1話

普段と変わらない中学校生活おくる伊月。
彼はいつも守ってくれた唯一の親友が無くなったことによりクラスメイトから苦痛な虐めを受けていた。
そんなある日、伊月の席の机には落書きがされており上にはミミズの入った紙皿が置かれていた。そしていじめっ子に強制的にミミズを食わされた伊月は嘔吐した。
虐めっ子達は笑いだし死んだ友達の不山秋斗のことを馬鹿にしだした。
伊月は苦しい心に耐え切れず教室から飛び出して行った。
伊月は屋上の扉を開けて虐められる日々に精神を病んでいた。
この時、親友の秋斗と過ごした楽しい日々を思い出す。

伊月:「秋斗。君の身に何があったのさ?いつも君はオカルト系が好きで嫌って程語ってくれてたよね…今思うとそんな所も好きだったな」
屋上の柵の1部が壊れていた所に行き伊月は靴を脱ぎひと息つくと、足を1歩踏み出した。

飛び降りようとする伊月だったが急に手を掴まれ安全な所へ放り投げられた。
伊月は誰かが助けてくれたのかと辺りを見るとそこには全身にモヤがかかり目元には札が2枚貼られているものがいた。
伊月は咄嗟に人間ではない何かに恐怖を感じ驚く中、幽霊は何故自殺しようとしたのか尋ねそれに対し伊月は怖がりながらも全てを話す。
それを聞いて幽霊は伊月に

幽霊:「もう一度友達に会いたくはないか?その代わりに私の願いも叶えてもらうがな。」
と言われた伊月は幽霊の願いを叶えることを承諾し幽霊は笑顔で

幽霊:「契約成立だ♪」
といい笑った。
その時虐めっ子達が伊月を追いかけに屋上に来てまた痛ぶろうとする。
幽霊は虐めっ子達には見えておらずそんな虐めっ子達を幽霊は撃退した。
いじめっ子達を追い払った後、伊月は幽霊との約束を果たすことにする。
幽霊の願いとは目元の札がもう1枚学園内にあると言い伊月と幽霊は一緒に札探しをすることになる。

札を探索する中、幽霊は死んだ親友の秋斗のことを聞いてきた。
意気揚々に伊月は秋斗の話をした。
それを聞いた幽霊は

幽霊:「その友達は今もお前のこと見守ってるかもな♪」
と言い伊月はそんな冗談を笑う。
その後、幽霊と伊月は手分けして札を探すことになる。
伊月は学内を探してると学校の地下室を見つけてそこに入ることにした。
そこで探し求めていた札を見つけるが、その場で悪寒を感じた伊月。
振り向くとそこには虐めっ子が苦しんでおりいつもと雰囲気が違っていた。
虐めっ子の手には包丁があり背後には大きな怪異がいた。
屋上での復讐をしに来たと言い伊月に襲い掛かるも地下室から逃げ出すことに成功する。
しかし校内では不可思議なことが起こっていた。部活や委員会などで騒がしいはずだが静まりかえっている。
さらに窓や外に出る扉の全てに鍵がかかっていて逃げれない。
その時、伊月は幽霊に自分は異界にいることを伝えて屋上で会う約束をする。
2人は出会い伊月はいじめっ子が怪異によって苦しんでる姿を見て伊月はいじっめ子を助ける方法を幽霊に尋ねる。

幽霊:「お前をいじめてたやつを助けるのか?」
と言うが伊月は

伊月:「アイツが生きていたら同じことをするはずなんだ!じゃないと僕は死んでも秋斗(アイツ)に顔向けできない!!」
と言うと幽霊は解決策を提案する、見つけた札を幽霊に貼った次の瞬間、幽霊は真っ二つになる。焦る伊月の前にいじっめ子が立っていた。

札を貼って真っ二つになったのではなく、怪異に取り憑いた虐めっ子によってやられたのだと気づく伊月。
幽霊を心配するも伊月は怪異に襲われ殺されそうになるが次の瞬間、怪異の攻撃が跳ね返る。
伊月が目にしたのは真っ二つにされた幽霊だった。
札を貼ったことによりモヤが消えてゆく。
その姿は伊月が泣くほど会いたかった者であった。

秋斗:「確か死んだ友達にもう一度会いたいって言ってたよな?叶えてやったよ伊月♪」
その姿は紛れもなく死んだ友達の不山秋斗だった。

秋斗:「言ったろ 案外近くにいたりしてなってよ♪」
怪異は秋斗に針の山を浴びせようとするが怪異の懐に入った秋斗は反撃を与える。
だが怪異に攻撃が入らない。

怪異:「貴様もしやあの時の!?何故貴様が今存在する!?お前は主(あるじ)が仕留めたはず」
と怪異が言うと秋斗は

秋斗:「今までの分八つ当たりさせてもらうぜ♪伊月!アイツ(虐めっ子)の弱点はお前に殴られることによる屈辱だ!俺がサポートするから殴れ!」
伊月は覚悟を決め秋斗が怪異の動きを止めてる中虐めっ子に殴りかかることで怪異の装甲が砕けて行く。
そこに秋斗は霊力らしき能力で怪異を真っ二つに仕返し倒すことに成功する。
伊月と秋斗、虐めっ子を連れ異界から抜け出す。

秋斗は自分を殺した怪異がまだ沢山湧いていることを言う。
そいつらから皆を守ることが幽霊として生きる理由だと言う秋斗に対し伊月は、

伊月:「困ってる友達を助けるのが友達だろ!1人だけで解決しようとカッコつけるなよ!僕も秋斗と一緒に怪異と戦うよ!」

秋斗:「ありがとう伊月♪」



#週刊少年マガジン原作大賞

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