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ジェフベック


ジェフベックは元々持っている物がとても大きな偉大なギタリストだったが

時代のトレンドに左右されない…

作品は時代の最先端を見据えた音だったが,ギターの弾き方は,時代のトレンドに左右されなかった。

そこが一番,この人は凄いなぁ…と常々思っていた。

イングヴェイとかポールギルバートが登場した時,世界中のギタリストがテクニカル志向に向かった。

30年以上弾いてるから今は出来る。

世界のトッププレイヤーと自分を比較するなんて烏滸がましいが,

才能とは時間をかけないで自分の理想に近づく事。

あんな弾き方を2年でマスターしろと言われて出来るか?

それが出来るのが才能の有るトッププレイヤー。

それが出来ない事を認めるのが悔しかった。

そんな時にいつも思ったのは

ジェフベックは何をやってるんだろ?

10年に一度とか音楽業界は定期的に今迄と真逆の音が流行り,バリバリの現役の人気ミュージシャンが沢山廃業になった。

しかし

ジェフベックだけは時の流行など全くお構いなしで自分自身だけの世界を作る事に熱心だった。

ジェフベックのやってる事がとても難しかったのは,当時から分かったが。

ジェフベックには救われた。

ジミ・ヘンドリックスと言う天才も居たが、

あの人の時間は1970年9月で止まってしまっていて

大切なのは

今という

自分と同じ空間を共有してるジェフベックなら,こんな時どうしただろ?

それは自分にとって凄く大事だった。

ジェフベックが居なかったらギターを辞めていたかも知れない。

今後この先,彼以上のギタリストはもう出てこないだろう。

ジェフベックの新作を聞けない事がとても寂しい。

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