ひとりビジネスの教科書を、音楽アーティスト向けに咀嚼してみる。【概要編】
ひとりビジネスの教科書、という本を読み終えました。とても素晴らしい本でした、、、
DIYアーティストの活動にも役立てられそうなことが多くありましたので、音楽系アーティストならどのようにこの本に書かれていることを活かしていくのか、考察してみたいと思います。
資本主義とアーティスト活動って、相容れない真逆の方向を向いている部分もあると思うので、とても面白かったです。
・最初からオリジナルにこだわりすぎるのは禁物
スタートダッシュを円滑にするために、完璧なあなたオリジナルである必要はないですよ、と書かれています。大切なのは、人が喜ぶかどうか、にあるそうです。
音楽活動で言えば、もちろんオリジナルが大事なのは間違いないと思いますが、Tiktokなどにカバートラックを上げるところから始めたり、既存曲をアレンジしたりなどしながらコンテンツを出していくという方向性の方が、最初は大事かもしれません。
・コンテンツのラインナップはこう増やす
【売り方】
商品(コンテンツ等)はこのように分類できます。何をどのように売っているのかを把握するのが大切。
①人のコンテンツor自分のオリジナルorコラボレーション
②デジタル/アナログ商品orサービス
③インターネットで売るorリアルで売る
④自分で売るor他人に頼む
3×2×2×2=24通りの組み合わせがありますね。
最初は他人のコンテンツを、ネットで、自分で売るところから始めると書かれていました。
オリジナルかどうかより、人に喜ばれるかどうかの方が大事、とあります。確かにそうなのか、、、
アーティストの場合は、カバーソングを歌う、弾く、アニメをイメージした曲を作る、自分流にアレンジする、などが考えられそうです。コラボレーション、という形ですね。他には他の人のショート動画とリミックスしたものをアップロードする、などもありそうです。
また、補完的に色々な売上の方法があるのが理想。例えばデジタル配信もあるし、CDやレコード盤もある、というのが大事だそうです。
自分のコンテンツも、人のコンテンツもあるし、ネットでもリアルでも手に入るし、自分でも売るし、人にも売ってもらう、がいいということですね、、!
【商品の作り方】
・商品は、組み合わせたり、分割したり、深掘りすることでいろいろとラインナップを増やせるようです。
例えば、シングルの最後の方に、ボーナストラックを入れてみたり、ABCメロディを分割してアップロードしたり、既存曲をリミックスしたりということでしょうか。組み合わせ方、分割の仕方、深掘りの仕方、も十人十色、ここが一つ差別化のポイントになりそうですね。
・また、フロントエンド、ミドルエンド、バックエンドを意識したラインナップ作りという考え方もあります。
入口は手軽やカバートラック、少し興味を持ってくれた人はオリジナルのMV、本格的に好きになってくれた人には、ライブ配信やライブハウス、という流れなどが考えられます。
本には、高額商品を作る、無料商品はクレクレ星人を集めるだけ、とも書いてありました。
どこまで現実的かわかりませんが、アーティスト活動の際も、意識したいポイントかもしれません。
・最後に、機能価値、付加価値、心理価値をつけてアップデートする、ことも大事です。
マッサージで言うなら、機能価値は体が楽になる、付加価値は、どこでもマッサージしにきてくれる、心理価値は限定オイルを使い、特別感を得ることができる、などです。
、、、アーティストなら??
機能価値は、シチュエーション別に考えられそうです。ドライブを楽しむことができる、カフェで安らぐことができる、デートをロマンチックにする、ゲームを楽しくする、ライブでテンションを上げられるなど。Spotifyなどのプレイリストを調べて、どのプレイリストに入りそうな曲を作るか、考えてみるのもいいかもしれません。
付加価値は、難しい、、、
例えばブランドとコラボレーションしていたり、権威ある映画などとタイアップしていれば、そういった力を付加価値として与えられるかもしれません。あのブランドの曲、あの映画の曲、など。
しかしインディペンデントでそれはかなり難しそうですね、、営業してくれるエージェントを探した方がいいのかもしれません。
ファンがいらっしゃれば、これを聴けばアーティストを応援できる、CDを買えばライブに行ける、などの付加価値をつけることができそうです。アイデアが大事ですね。
無名の状態で、資金のない状態で付加価値をつけるのは、かなり厳しい??
心理価値は、進化論マーケティングとの相性が高そうです。(後日記事にまとめます)
音楽を聴く理由が、何かをコレクションしていたい、自分を表現する一つのツールとして音楽を聴きたい、コミュニティの一員になりたい、など、進化の歴史上、本能に訴えかけられる要素に、価値を見出す事が必要になりますね。
・ファンがいればファンクラブも。
インディペンデントで運営するのは難しそうですが、されているアーティストの方もいらっしゃいます。ここまでいけたら、もう完全体ではないでしょうか??大リスペクト。
・メディアで発信する
メディアを使い分けることが大事とあります。
ホームページはまずはランディングページ的でもいいので準備し、ネットショップ機能、メルマガ登録機能は合わせて用意しておいた方がいいとの事。Jimdo、Wix、WordPress、BASEなどがありますね。
基盤となるホームページができたら、SNS毎に色々な方法で発信を地道に続けるだけです。
これが難しいのだけど、、、、。笑
・口コミ戦略
以前の記事で、最強の集客は紹介、と紹介させていただきました。同書には、このようにもありました。
口コミは命。集客とは、口コミが発生するシムテムを作ることと考えよう。
大きく、バイラルマーケティング、バズマーケティングの2つがあります。
アフィリエイト、キーパーソンに紹介してもらう、割引やスモールプレゼント施策、ユニークな動画で話のネタを提供する、これらがバイラルマーケティングですね。もしもバズれば、それはバズマーケティングです。笑
・リピートしてもらうことが大切
リピートしてもらう、愛してもらうためにできることは、コミュニケーションを取り続けること。それは時にメッセージかもしれないし、ライブかもしれないし、ストーリーかもしれないし、新曲かもしれないし、何かのニュースかもしれません。とにかくコンタクトを取り続けることがまず大事です。
そして、コンテンツに対しての信頼を獲得する、と言うことも大事です。
ただひたすら投稿に追われ、嘘の投稿をしてしまったりしてはいけません。
自分のストーリーを伝えた時、共感してもらえるかが、大事だそう。
共感してもらえるストーリーって一体何?!笑誠実に地道に発信をするところから、僕は始めていきたいと思います。
・広告
一つ僕が誤解していたことがありました。
それは、広告は出せば出すほど、売り上げは伸びると言うこと。当たり前のことなのですが、なんとなく敬遠していました。広告というだけで避けられるような気もしていたからです。
もちろん、少ない費用では効果は出ないようです。
しかし、作者は、どんどん出すべきとおっしゃっています。確かに、月当たりの予算を決めて、プロに頼み、下地を作っていくのは、なにも悪いことではないですね。むしろプラスです。
コンテンツを出し、ブランディングも決まり、方向性が定まってきたら、どんどん使っていいのではないでしょうか。
そういった方もよく見かけますね、、!
・ライフスタイルの話
お金の業務の習慣化。信用を得るのは大変なのに、失うのは一瞬です。これは僕自身も身を染みて思います。確実に管理しましょう。僕も気をつけよう、、、
1日の過ごし方を試行錯誤し、自分に合ったペースを見つける。これも大事ですね。
ライフハック系の話も、深掘りしていきたいです。
・仲間を作る
長くなりましたが、最後です。
スペシャリストを集めましょう。応援をしあえる人、かつ気軽に連絡して相談できる仲間であること。これが条件としていいらしいです。
なるほど、、!!
チームメンバーの理想系は以下の通り。
・ミッションビジョンの相談役
・チームコミュニティ運営の専門家
・ウェブ&システムの専門家
・コンテンツ&商材の研究改善
・集客&マーケティングの専門家
・パーソナルブランディングの専門家
・習慣化が得意な人
・マネー戦略の相談役
これを音楽アーティスト視点から書き換えてみると、、、
・ミッションビジョンの相談役(メンター)
・ファンクラブ運営ができる人
・HP制作、メルマガ管理、配信管理などをしてくれる人
・音楽家(自分自身)
・音楽マーケター
・心理サポートをしてくれる人
・お金に詳しい人、扱いに慣れている人
ひとまず、ファンクラブはファンが増えてから考える(もしくはファンクラブ運営サービスを使う)、HP制作などは自分でできるものがあります、また委託することも可能ですね。
マーケターは世の中にある便利でわかりやすい本などを読んで準備するか、専門の方を探し連絡を取ってみるのもいいかもしれません。
心理サポートをしてくれる人はアーティスト仲間、友人家族、にお願いできることもあるのではないでしょうか。
お金に詳しい人は必要が出てくれば探す、というながれになりそうです。
自分の現状と比べて、マインドを持つだけでも行動は変わるかもしれません。
仲間と行動するのはめっちゃ大事!
ちなみにですが、本書によると、ファンは、家族→5人のファン→8人の熱心なファンと集めるのがいいみたいです。
どのポジションにいるかを把握し、誰に何をするのか、何を求められているのか常に自問自答し続けていくのが大切、と締められています。
こうしてみると、アーティストにとって大事な共通点が、かなりある気がします。
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