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海上保安官になるには?

海上保安官になるには

 

 

今日は海上保安官になりたい人必見!
1から説明させて頂きます(^^

 

まず海上保安官になるための資格があります!
それは・・・高校卒業これだけです!

 

私自身高校生の時は公務員ってなんか敷居高そうと思ってました。
たまたまクラスに警察官を目指している人がいて、
あ、高卒でも公務員はなれるんだと気づき、
専門学校に通い海上保安官になったのが私の経緯です(^^

 

ようは目指して努力さえすれば誰でもなれる職業なんです!
←公務員素晴らしい☆

それでは本題に戻りますが、
海上保安官になるには大きく分けて3つあります!

①   海上保安学校入校

②   海上保安大学校入校(本科、初任科)

③   海上保安学校(門司分校)入校

この3つの学校に入学するための公務員試験を合格すれば
あなたも海上保安官!ということになります!
この3つは受験資格、将来の階級、勤務配属先によって異なります。

 

一つずつ説明するんですが、
今回の記事では①海上保安学校について書いていきます!
ちょっとややこしくなるので頑張ってついてきて下さいね(笑)

 

海上保安学校


高卒認定があれば受験することが出来ます!
年齢は近年引き上げられ、高卒認定があれば30歳までなら受験出来ます(^^

現場にいるほとんどの海上保安官がこの海上保安学校卒が多いです!
年に2回試験が行われ、4月、10月に合格者が海上保安学校に入校します。


海上保安学校(4月入校)


まずは4月入校について
2022年の実際の採用試験概要を引用したので、
試験日・採用人数などまず確認してください↓

第1次試験日
9月25日(日)

第1次試験合格発表日
10月12日(水)

第2次試験日
10月18日(火)~10月27日(木)

最終合格発表日(航空課程以外)・第2次試験合格発表日(航空課程)
11月22日(火)

第3次試験日(航空課程)
12月3日(土)~12月13日(火)

最終合格発表日(航空課程)
1月19日(木)

採用予定数
船舶運航システム課程:約255名
航空課程:約25名
情報システム課程:約60名
管制課程:約20名
海洋科学課程:約15名

 

ってな感じです!
え、何この採用予定の課程って。
そう思った人も多いんじゃないですか?

実は海上保安学校には5つの課程があるんです!

①  管制課程
②  情報システム課程
③  海洋科学課程
④  航空課程
⑤  船舶運用システム課程

将来、海上保安官として勤めていく上で
どんな仕事をメインにしていきたいかで
課程が変わると思ってくれれば大丈夫です(^^

 

 

① 管制課程(2年)

船舶が安全に航行できるよう船舶に指導を行う
運用管制官になるため、海上保安学校に2年間通い、
卒業後は全国の海上交通センターに配属されます!

 ●取得する資格
◎第三級海上無線通信士
◎第二級陸上特殊無線技士
○一級小型船舶操縦士
○TOEIC 600点

外国船に対しての指導も多いので英語が重要しされてるイメージ🐟

 

 

 

② 情報システム課程(2年)

巡視船艇・航空機や陸上の通信機器の運用・管理を出来るように、
海上保安学校に2年間通い、卒業後は採用管区内での配属←後に説明します。

 
●取得する資格
◎第三級海上無線通信士
◎航空無線通信士
◎第二級陸上特殊無線技士
○一級小型船舶操縦士
○第二級陸上無線技術士
△第二級海上無線通信士
○ITパスポート

取り合えず無線とか通信関係にめっちゃ強い海上保安官!ってイメージ🐟

 

 

 

 

③ 海洋科学課程(1年)

海洋調査、海図編集、海洋情報の提供業務等で必要となる
知識・技能を修得のため、海上保安学校に1年間通い、
卒業後は恐らく本庁勤務(東京霞が関)がメイン


●取得する資格
◎国際水路測量技術者資格基準B級
○第一級海上特殊無線技士
○第二級陸上特殊無線技士
○一級小型船舶操縦士

もしもう一度海上保安官として勤めるなら海洋科学課程が良いと思ってる🐟現場で出会ったことがないくらいレア課程のイメージ!

 

 

 

④ 航空課程(1年)

将来パイロットとして海上犯罪の取り締まり等をえるようにするため、
海上保安学校に1年間通い、卒業後は回転翼要員(ヘリコプタ-)
固定翼要員(JETを含む飛行機)に別れ、宮城分校・北九州航空研修センターもしくは海上自衛隊において操縦技術等を学び、
パイロットとしての国家資格を取得し、全国の航空基地に配属。

 ●取得する資格
◎航空無線通信士
○一級小型船舶操縦士

 パイロットは本当にカッコいいし、何より給与が高い🐟
航空課程は唯一3次試験まであって倍率は常に高い!

 

とまあここまでの4課程は将来やりたい事が、
ある程度イメージ出来てる人が受験する課程って感じですね(^^
私は海上保安学校に入校するまで
この4課程がある事さえ知らなかったです(笑)

 

 

⑤ 船舶運航システム課程(1年)

 ごめんなさいね。実はこの船舶運航システム課程
さらに3つのコースに分けられるんです(笑)
頭パニックになった人は最後にまとめ書くのでそれ見て下さい!

 

1⃣ 船舶運航システム課程(航海コース)

2⃣ 船舶運航システム課程(機関コース)

3⃣ 船舶運航システム課程(主計コース)

 

1⃣ 船舶運航システム課程航海コース(1年)

海上保安官として勤めていく上で最も人数が多いコースです!
海上保安学校に1年間通い、卒業後は採用管区内に配属されます!
ちなみに🐟もこの航海コースでしたので一番話出来ます!

 
●取得する資格
◎五級海技士(航海)筆記免除
○四級海技士(航海)筆記
○第一級海上特殊無線技士
○第二級陸上特殊無線技士
○一級小型船舶操縦士

 航海コースは将来巡視船艇の船長になる為、
船乗りとしての基本的な事を保安学校で学ぶのですが、
正直航海科がする仕事というのは他の課程・コースの人も
現場に出るとやることが多いですね!
(見張り・レーダーの使い方・ロープワークなど)

 ワンピースで言うところの
ルフィ(船長)・ナミ(気象海象)・ジンベイ(操舵)です!
船長になりたい人は是非航海コースへ!←責任感強い人

 

 

 

2⃣ 船舶運航システム課程機関コース(1年)

機関コースは航海コースに次いで二番目に人数が多く
保安学校に1年間通い、巡視船艇のエンジンについての知識を学び、
卒業後は採用管区内に配属されます!

 
●取得する資格
◎内燃機関五級海技士(機関)筆記免除
○内燃機関四級海技士(機関)筆記
○第一級海上特殊無線技士
○第二級陸上特殊無線技士
○一級小型船舶操縦士

 いやー機関コースの人には頭が上がらないです(笑)
何故かというと現場に出てから巡視船艇のエンジンメンテナンスは
航海であった🐟からすると何をしてるか分からないからです!
航海コースと違って専門的な感じがします!

将来機関長兼捜査主任官として現場で活躍するのですが、
中々大変だと思います!

 ワンピースで言うとフランキー(エンジン等メンテナンス)ですね!

 将来警備業務に特化したい人!機関を触るのが好きな人は
是非機関コースを選択しましょう!←めっちゃハードだと思う(笑)

 

 

 

3⃣ 船舶運航システム課程主計コース(1年)

主計コースは巡視船艇の料理人になるため、海上保安学校では調理実習を
よくやっているイメージです!卒業後は採用管区内に配属されます!

 
●取得する資格
△船舶料理士
△衛生管理者(船員法による)
○第一級海上特殊無線技士
○第二級陸上特殊無線技士
○一級小型船舶操縦士

 主計はですね、巡視船艇に配属されれば
乗組員の食事を担当するので、結構重要なポジションです!
海上保安官の勤務中の楽しみはやっぱりご飯の時間ですからね(^^

 

ワンピースで言うと間違いなくサンジ(料理人)ですね!

ただ将来的にはずっと料理人という事でもなく、
経理など給与関係の管理をするので陸上勤務になる方が多いですね!

 料理人という事もあり、現場では警備業務に携わることは
かなり少なくなりますので、海上保安官になりたいけど
警備業務に携わりたくない!という方は是非主計コースを選択しましょう!

 

 以上3つが船舶運航システム課程となります(^^

 


海上保安学校(10月入校)

これに加えて10月入校の採用試験もあります(笑)
10月入校は海上保安学校学生採用試験(特別)というものになり、
ここまで読んで頂いた方はすぐに理解して頂けると思います。

 

10月入校は、船舶運航システム課程(3コース)のみ募集をします!

 つまり、
管制・航空・海洋科学・情報システムは年に一度
船舶運航システム課程(航海・機関・主計)は年に二回
募集を行っているということです!

 

特別という記載があるので何か違うのかなと
思う方もおられると思いますが、入校が10月なだけで
試験難易度や海上保安学校でのカリキュラムは何も変わりません!

安心してください(^^


 勤務先はどのように決まるの?


ここまで見て頂ければある程度は
海上保安学校について分かってもらえたんじゃないですかね!
海上保安学校に受験する際は、
5課程・3コースの中から選択して受験するというわけです!

 そして受験の際に選択できるのは
これ以外に希望管区というものがあります!

 

 

海上保安官は国家公務員ということもあり配属先は全国になります!
ただ2~3年に一回全国のどこかに転勤という訳ではありません!

 海上保安庁は全国を11(十一管区)に分けており、
そのどこかの管区内で転勤が定期的にあるという感じですね(^^)
管区がどのように分かれているかは下の画像を見てもらえれば!


北は第一管区(北海道全域)から南は第十一管区(沖縄全域)となります!
海上保安学校を受験する際は、
管区から3つの希望、課程コースを選択する!

ということになります(^^

管制課程、海洋科学課程、航空課程は基本的に全国転勤になるので、
情報システム課程、船舶運航システム課程の場合のみ管区の希望は出せます!

 


海上保安学校の場所と注意点! 

見事合格海上保安学校採用試験に合格すると、
海上保安官になれるという事です!

 海上保安学校は京都府舞鶴にあり、
各課程で定められた年数寮生活を行います。

もちろん海上保安学校に在学中は、
国家公務員なので給与・ボーナスありますよ( ̄▽ ̄)

 

保安学校を無事卒業すると採用管区の海上保安部に配属される!
というのが一連の流れとなっております!

 

注意点として、採用管区や課程は現場に出てからの変更はほぼ0なので、
受験の際はきちと将来を考えて受験するようにしましょう!
課程を変える場合はもう一度受験し直すしか選択肢はありません・・・

 

 

 

まとめ


ということで海上保安官になるには?
海上保安学校編でした!おさらいすると、

 

・海上保安学校の受験資格は高卒認定があり30歳以下であればOK

 ・海上保安学校には5つの課程
 (管制・航空・海洋科学・情報システム・船舶運航システム)、
 船舶運航システム課程は3つのコース(航海・機関・主計)がある

 ・海上保安庁は全国を十一管区に分けており、
 2課程(情報システム・船舶運航システム)を受験する場合は、
 希望管区を3つまで選択できる。

 ・採用された課程や管区は採用後変えることはほぼ0(課程は確実に0)

 ・採用後は京都府舞鶴にある海上保安学校で寮生活を行う

 ・保安学校在学中も国家公務員としての扱いなので給与・ボーナスはある

 

ってな感じです(^^♪
かなりボリュームのある記事になってしまいましたが
皆さんご理解頂けましたでしょうか?

これからもこのブログでは海上保安官について皆さんに
知ってもらえるよう僕たちの経験を基に色々と
書いていくので宜しくお願いします!

 

是非、フォロー&スキお願いします!

それでは次回また!さようなら~🐟

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