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見栄なし投資法:[スラムキャット・ミリオネア]

オバちゃん、インドに行ったことがないんよね。なんか機会を失い続けて、見た事ないわ本物のタージ・マハル。でも、インド映画は時々観るんよ。で、とっても好きなんよ。他の国にはないエネルギーがあったり、優しさがあったりして、色んなことを考えさせられるし、生き方のヒントになることもある。そして何を隠そう、ここに書くと言うことは、投資のヒントになることは、ありまくりなんよ!

そうやね。有名どころで言うと、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」やね。あの映画最後の最後まで、トラと漂流するという浮世離れしたお伽話のような話が、登場人物も少ないまま、何が言いたいのか分からん感じでチンタラ進むわけなんよね。もちろん、ネタバレはここでする気はないけど、ところが観た後には、こんなに後々考えさせられた映画なかったなあ、って、今でもジーンてくるわ。アカデミー視覚効果賞取ったくらい、確かに幻想的できれ〜って言うCGシーンはあったけど、後から考えると、ただ綺麗なだけじゃなくて、最後の最後まで見て分かるオチに繋がるきちんとした意味があって、人間の心の深さとか、物事の「見方・考え方・関わり方」の影響を教えてくれる、って言う。。。ま、素晴らしい映画やったね〜。

もひとつ好きなインド映画に「The Pool」っていうのがあるんよ。オバちゃん、他のブログも読んでくれはったら分かると思うけれど、映画好きやん。映画をヒントに投資続けてるって言っても過言でないくらい。どの映画も投資続けるルールに加わることがあるんよね。そして、この映画な。日本で公開されてないから、ネタバレしてもエエかな?

この映画、いつもマイナーな映画を紹介してくれるアメリカ人友達の家で、ビデオで観たんよ。英語?で。いや、ほとんどセリフのない映画なんよ。会話はヒンズー語で、英語字幕で出てたけど、英語分からんでも、映像だけで分かるっていう有難い映画や。まあ、この映画も最初は、ほとんどセリフなしで、最後の方まで何が起こってるのかよう分からんのよ。

主人公のインドにありがちな超貧乏な家の男の子、が出てきてな。ある日塀で囲われているお屋敷の中にある屋外プールを、その塀の隙間から見つけるんや。そのプールは清々しい水色で、インドの暑い日にそこで泳げたら、気持ちいいやろうなあ、って映画観てる方も分かる。その男の子は毎日のように、そのプールを見に行くんやけど、そのプールに取り憑かれたように夢中になるうち、そのプール掃除の仕事がもらえることになる。

男の子が健気で一生懸命働いている姿を見て、屋敷の主人はその子にもっと踏み込んで人生を変える援助をしてやろうと思うわけや。そして、その子が学校にもそれまでロクに行けていないから、まずは学校に行かせようとするわけなんよね。

ところがその男の子は、その申し出を有り難く感じてはいるものの、自分の友達の中に頭が良いのに、やっぱり貧しくて学校に通えない親友がいて、屋敷の主人がビジネスで家を空けることが多いのをいいことに、自分の代わりにその親友を学校に行かせる手続きを取るんよ。

そして、ラストシーンは、またその男の子は嬉しそうにプールにいるって、ってまあ、そういう映画やった。この映画は[オードリーオードリー]で紹介した、オバちゃんの投資のロールモデル。サブリナのおトーはんとおんなじ哲学の話にも通じるところがある。お金持てる機会があっても、自分の人生設計や生活態度は、変わらんでエエんや。自分が居心地良い日常生活を淡々と送ることこそが、幸せの原点なんや〜っていう感じやな。

3つ目がおそらく一番ドラマチックで世間では評判になった「スラムドッグ$ミリオネア」や。見はった?100万ドルの賞金がかかるクイズ番組に出たスラム出身の男の子が、自分の経験からどんどん難問に正解を出していく話や。彼の経験談ていうのが、インド独特のカースト制度によるスラム出身者の生き様であり、この映画には、オバちゃんホンマに励まされた。

どの地位に生まれるかによって、並行する経済的格差。それでも、どん底の層にいて、限られた機会の中にあっても、自分の人生をどのように選択していけるかの部分には、少しの自由があること、そしてその自由とは、誰にも侵すことができない人間の内部にこそ尊厳みたいなものが存在するということを納得させられる、、、みたいな映画やったね。

いや、主人公とその親友二人の環境は劣悪最悪、本当に目を覆いたくなる、心底感情移入したら気絶しそうな話やった。オバちゃん、あの映画の中で誰に一番似てるやろ〜って思ったのは、主人公より友達の男の子の方やったわ。サバイバルメカニズム強くて、ヤクザ社会に足を踏み入れていく、そのパワーしか目指せるものはないんや、って信じきってな。ネタバレすると、彼が最後に出てくるシーンは辛かったわ。

でも、あの映画を見終わった後にオバちゃんが学んだんは、自分と似ていない主人公の真似をすることやった。苦労が多くて、お金もない。先が見えん、一生懸命やってても上手くいかんことだらけで、何もかも嫌になる毎日。それでも、自分の中の尊厳を枯らすことなく、エエ日が来るように祈って、例え少しでも自分のできる労働で収入が入ったらそれを貯めて、時間かかっても、それをちょっとずつ増やしていこ〜、ってな。

そしたら、面白いことが起こってるんや。映画と同じなんよ。自分の経験や感じたことを通して出す答えが、買いたい株を自然と選択してくれる。そして、それがどれも正解やったと言っていいほどリワードが返ってくる投資が実現できている。年に1回だけ定期的に会うファイナンシャル・プランナーが毎年驚きはる。オバちゃん個人で選んで管理している投資結果が、プロに預けてある投資信託より、はるかに良い成績を出すからや。

でも、オバちゃんには不思議でもなんでもない結果や。だって、こういう理由だから、これが正解だって、自分で失敗やら辛い思いしてきた後には、誰にでも理解できる人間の尊厳の法則と、心改めるチャンスが平等に与えられるんや。そこにクリアになる心の焦点を当てるだけ。

あ、今日の題名?なんで「スラムキャット・ミリオネイア」かって?もう分かっていただけたと思いますが、ウチの旦那に言わせると、オバちゃん、犬よりずっと猫っぽいって言うし、オバちゃん自身も、インド映画から習う投資の思考法として、目指す投資家ってこんな感じやな、と思って縁起担ぎと初心に戻るオマジナイとして、自分のあだ名にしてんのよ〜。アホかな?

でももし、どんな投資をすれば良いか迷っている人がいはるんやったら、もしくは、あちらこちらで「儲かる」と言う話に心を動かされてしまう人がいるとしたら、その他人がプロであろうと、あなたの人生の決定権まで渡してしまう必要はない、って言うことを思いだすのが重要や、って思います。そして、何が正解で、何が成功の定義なんか分からんようになった時に、インド映画観るのをお勧めするで、オバちゃん。

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