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第48回日本重症心身障害学術集会 参加レポート

皆さん。こんにちは。運営の大須賀です。前号では、運営の吉田さんの方から第48回日本重症心身障害学術集会(以下、重心学会と略します)のポイントについて紹介がありました。今号では、大須賀より参加した感想とそれを踏まえて今後の重症心身障害を取り巻く医療・福祉・教育の支援について簡単に考えていきたいと思います。
 まず、重心学会の概要について簡単に振り返ります。第48回日本重症心身障害学術集会は、先月(10月)26日(木)より2日間幕張メッセを会場に行われました。(日本重症心身障害学会 (js-smid.org)
私自身初の本格的な学会でしたので想像以上に大きく2日間9セッションに参加させて頂きました。ポスター展示も空き時間を使い、ほぼすべて見させていただきました。新しい知見や実践報告が聞くことや見ることができ、日々の研究活動の方向性や今後の研究デザインを考えることができました。1つ1つのセッションについて紹介することはできませんが、今号では私が印象に残った3つの気づきを軸にお伝えできればと思います。
 1つ目は、「本人・地域がつながる重要性」です。2つ目は、「人らしさ」です。3つ目は、「生活を支える医療・命を輝かせる医療」です。

 1つ目についてです。この気づきは、初日の口述発表で得ました。参加した、セッションでは地域のイベントなどに参加するようにしていると言っていました。重症心身障害は、最重度の身体障害と最重度の知的障害のある影響で地域とつながることが難しいことが多いと思います。支援者の支援次第では、イベントなどに参加できると知りました。発表者が、支援者も楽しむことの重要性を強調していました。

 2つ目についてです。この気づきは、二日目のポスターセッションで得ました。参加したポスターセッションの実践報告では、重症心身障害の投票支援についての報告がありました。重症心身障害があっても、一人の人としての権利行使も必要だと思います。投票支援は、難しい部分もあります。しかし、独自のガイドラインを作り適切に支援していると言っていました。

 3つ目についてです。この気づきは、初日の学会長講演で得ました。日本重症心身障害学会は、「生活を支える医療・命を輝かせる医療」というキーワードと共に歩んできました。私なりにこのキーワードを考えると、医療的ケアがある〇〇さんではなく〇〇さんの生活を支え、命を輝かせるために医療的ケアがあるのではないかと考えました。

 これを踏まえて、私が今後福祉関係者としてやっていきたいと思う実践を書こうと思います。「クライエントらしさ」を追及する研究実践を行いたいと思います。クライエントらしさというのは、生活者としての暮らしそのものを尊重していくことがクライエントらしさを軸にした研究実践ではないかと思います。
重症心身障害児者の支援は、どうしても医療依存度が高いゆえに福祉分野では人ごとになってしまうと思います。しかし、この二日間を通して改めて福祉分野として何ができるだろうと思いました。
 次回(2024年)の第49回日本重症心身障害学術集会は、兵庫での開催なので私自身今回の学びを踏まえて今よりレベルアップして参加できればと思います。

皆さん。こんにちは。運営の大須賀です。前号では、運営の吉田さんの方から第48回日本重症心身障害学術集会(以下、重心学会と略します)のポイントについて紹介がありました。今号では、大須賀より参加した感想とそれを踏まえて今後の重症心身障害を取り巻く医療・福祉・教育の支援について簡単に考えていきたいと思います。
 まず、重心学会の概要について簡単に振り返ります。第48回日本重症心身障害学術集会は、先月(10月)26日(木)より2日間幕張メッセを会場に行われました。(日本重症心身障害学会 (js-smid.org)
私自身初の本格的な学会でしたので想像以上に大きく2日間9セッションに参加させて頂きました。ポスター展示も空き時間を使い、ほぼすべて見させていただきました。新しい知見や実践報告が聞くことや見ることができ、日々の研究活動の方向性や今後の研究デザインを考えることができました。1つ1つのセッションについて紹介することはできませんが、今号では私が印象に残った3つの気づきを軸にお伝えできればと思います。
 1つ目は、「本人・地域がつながる重要性」です。2つ目は、「人らしさ」です。3つ目は、「生活を支える医療・命を輝かせる医療」です。

 1つ目についてです。この気づきは、初日の口述発表で得ました。参加した、セッションでは地域のイベントなどに参加するようにしていると言っていました。重症心身障害は、最重度の身体障害と最重度の知的障害のある影響で地域とつながることが難しいことが多いと思います。支援者の支援次第では、イベントなどに参加できると知りました。発表者が、支援者も楽しむことの重要性を強調していました。

 2つ目についてです。この気づきは、二日目のポスターセッションで得ました。参加したポスターセッションの実践報告では、重症心身障害の投票支援についての報告がありました。重症心身障害があっても、一人の人としての権利行使も必要だと思います。投票支援は、難しい部分もあります。しかし、独自のガイドラインを作り適切に支援していると言っていました。

 3つ目についてです。この気づきは、初日の学会長講演で得ました。日本重症心身障害学会は、「生活を支える医療・命を輝かせる医療」というキーワードと共に歩んできました。私なりにこのキーワードを考えると、医療的ケアがある〇〇さんではなく〇〇さんの生活を支え、命を輝かせるために医療的ケアがあるのではないかと考えました。

 これを踏まえて、私が今後福祉関係者としてやっていきたいと思う実践を書こうと思います。「クライエントらしさ」を追及する研究実践を行いたいと思います。クライエントらしさというのは、生活者としての暮らしそのものを尊重していくことがクライエントらしさを軸にした研究実践ではないかと思います。
重症心身障害児者の支援は、どうしても医療依存度が高いゆえに福祉分野では人ごとになってしまうと思います。しかし、この二日間を通して改めて福祉分野として何ができるだろうと思いました。
 次回(2024年)の第49回日本重症心身障害学術集会は、兵庫での開催なので私自身今回の学びを踏まえて今よりレベルアップして参加できればと思います。


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