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豊哲のアニメ吟行〜わたしの幸せな結婚 第三話〜

皆さん、晩夏をいかがお過ごしですか?
土佐藩俳句百姓豊哲です。

BS11で放送された『わたしの幸せな結婚』第三話を観て、思い付いた俳句を紹介します!

白粉を塗っていきます風光る

隊長の鋭き瞳花は葉に

帝州のステンドグラス風光る

とりどりの反物並ぶ四月かな

冴返る美世の傷みし古着には

淡色の反物を手に花のころ

花時や美世を手放してはならぬ

花時や記憶の中にある小紋

餡蜜や笑ふところをみてみたい

春星や木箱の中にある櫛を

求婚の証は櫛や春の星

春夕焼美世の異能を無きと知る

指先の炎は渦へ夏近し

折鶴は焼かれ大地へ花の冷え


(余談)
清霞を演じる石川界人さんの演技には惹かれました。
物語の世界へそのまま引きずり込んでしまうぐらいのきれいな声音でした。

そして最後はこの三句で失礼を。

夏隣桜模様の反物に

風光る美世には花の反物を

餡蜜や美世はどうして笑わない

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