ライブシアター栗橋の思い出 1-2
ライブシアター栗橋の閉館発表から2箇月弱が経つ頃だった。
気が付けば閉館の発表から慌てて足を運ぶようになって、来館数は9回目を数えていた。
劇場では「さよなら公演 第二弾」が行なわれていた。その日は執念を費やして、前日から場所取りに並んだ。おかげで最前列に座ることだ出来た。
そして今回、香盤のトリを飾るのは桃瀬れなさんだった。
桃瀬さんといえば、かつては株式会社TMA製作の「ひぐらしがなく頃に」という、"アニメをもとにしたビデオ"に出演されていた。
映像ごしだったとはいえ、実に久々に見る踊り子兼女優だった。
前回紹介した記事に続く下記のネット記事でも出てこられる。
こちらも皆様に直々に読んでいただきたいので、内容には極力触れないでおきたく思う。
語りたいことはたくさんあって書ききれそうにないが、せっかくなのでそんな桃瀬さんにフォーカスを当てたいと思う。
観客を巻き込んだ演目がすごいと素直に思った、正にトリを飾るにはふさわしいであろう。
最初に見たときは、どこかで見たような感じがありながらも初見の頃を思い出せなかった。ただ、あどけなさを残すようなかわいい感じが改めてとてもステキだった。そうでありながらダンスのキレキレなその感じは、いかにもベテランダンサーそのものだった。その日は4回の演目で4回ともそれぞれ違うものを披露していた。
かわいらしいカエルさんが最も記憶に残っている。おそらく一番個性を感じる演目だったからであろう。
「カエルオープン♪」
なんて叫びながら本当に"それ"をやってしまったり、客席の手前まで近づいてきてアクションを起こしてもくれるのだ。
それこそ、私は最前列だったので直々にそのアクションをもらえた。
「ステッキで股間をつつかれるのが、こんなに愉快なものだとは。」
とさえ思った。むろん力加減はされていることはちゃんと分かる。
そして後半になっていくにつれて、演目は徐々に切ないものに変わっていく。
他のお客は分からないが、3回目、4回目の彼女の演目では、私はほとんど泣いていた。
最終最後の演目ももちろん彼女が舞うが、観客にハイタッチのアプローチをかけてくれた。
ハンカチで顔を拭く私にも「笑おうではないか!」とばかりに。
元気づけられたことは言うまでもないが、励ます力を内に秘めているのが、さすがは踊り子と言った感じだ。
そしてオープンショーが終わると、トリを飾った彼女から直々の挨拶が行われた。
裸にTシャツをすっぽりかぶった姿はかわいかったが、目に涙を浮かべながら話す姿にはストリップにかける想いが見て取れた。
最後の別れ際までお客一人ひとりに声をかけ続けた桃瀬さんは、踊り子たちの思いを代表して伝えてくれたような存在だ。
改めて、この世界に出会えて本当に良かったと思う。彼女のTwitterを読んでいても、その言葉通りにあのかわいらしい声と顔が脳内再生されてくる。
ちなみに桃瀬さんは、上記のネット記事の取材においてもハダカにTシャツの姿で応じられたようだ。桃瀬さんの直々の思いをぜひとも感じてもらえたらと思う。
そして次回の3回目は閉館に立ち会う時の思いを綴りたい。
ライブシアター栗橋も明後日で最後となる。
一個人のファンとして、最後まで立ち会ったうえで思いを綴っていきたい。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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