大樹館の幻想

乙一さんの小説です


乙一さんっぽく(乙一さんが書いているのですから
当たり前ですが)


出だしの筆致が
面白そうだったので


購入しました(幻想的 不思議展開からはじまる)


アートと

SFと

オカルト(?不思議現象?でもちゃんと科学的でもある)

融合されたような小説でした


とても美しい小説です

そして

色んな
発想が

面白いです…(本に味がある…あるんだ…あるのかも…)


”ゴースト”

御自身の作品でもあると思いますが(「サマーゴースト」)
「攻殻機動隊」の
”ゴースト”でもあるのかなと…(押井守監督、お義父さんですし…
”ゴースト” ”囁いていました”)


偶然にも
この前観た映画
「憐れみの三章」を
表したかのような
文体がありました
(”愛に取り憑かれた心は
善悪の判断ができなくなる”
「憐れみの三章」だ…と思いました…
今回の小説と
全くお話の内容は違いますが…)



今回も

ゴッホ出てきました(ひまわりの絵、実物観たいです)



(何年か前に

乙一さんの作品を読んで知った
(「メアリー・スーを殺して」だった気がします)

ゴッホの切り落とした左耳を

バイオで再現している

というのを読んで(まじか…と思いました)

ちょうど

東京にいて

ちょうど

森美術館で

その耳の展示があることを知り

鑑賞しに行きました

しかも

ガラスケースに入った

糸電話(?)のようなものが繋がっていて

話しかけられるという

ぶっ飛んだ展示でした…

この展示を観る前に
上野にゴッホ展に行っていたので(朝一で行ったので
なんとか観られましたが、鑑賞後外に出たら
終わりが見えない長蛇の列…どこまで続いているの?この列…?
さすが東京…)

あなたの作品すごいですね

糸電話的なので
ゴッホの耳に
話しかけたかったですが
話しかけないで
心の中に留めておきました…)



ラストは…


えっ!?

違うの!?

となりました

じゃあ誰?

何?

と思いましたが


”そこ”は

”幻想”

だし

重要じゃない


聖母マリア(受胎告知っぽかったです)

のような


”幻想”的で



優しい終わり方でした




楠本まきさんの

「戀愛譚」

を思い出しました(”出逢わなければ終わらない 始まらなければ終わらない” というような感じだった気が…)究極の戀愛のお話…)


わからなければ

永遠に生き続ける…(議論し続けられる…語り続けられる…)


それは


究極の


アート


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?