情報リテラシー論<第15回>

〜デマと詐欺と進化する技術〜

最近は、ネットが発達しているのでデマであろうとすぐに広がってしまう世の中だと思います。

今回の講義の中で”デマ”という言葉が出てきましたが、”ガセ”という言葉もよく耳にしたことがあります。似たような意味の言葉だと思っていたのですが、調べてみるとこの二つの言葉は異なる意味を持っているらしいので、今回はそれについて書いていこうと思います。

”デマ”とはドイツ語の「デマゴギー Demagogie」の略で、日本国語大辞典によると「政治的な目的で相手を誹謗(ひぼう)し、相手に不利な世論を作り出すように流す虚偽の情報。また、社会情勢が不安な時などに発生して、人心を惑わすような憶測や事実誤認による情報。」
という意味みたいです。

つまり本来は、望ましくない政治手法として非難の意味を込めて使われた言葉である、ということが分かりました。

一方で、”ガセ”という言葉は日本国語大辞典によると「偽造通貨、偽画、偽書などの偽造品。また、それらを使う詐欺」という意味の日本語で、ドイツ語であるデマとは全くの別物であるということになります。

今ではほとんど同じような意味を持つ言葉として認識され用いられていますが、本来は意味も言語も異なる言葉だと知って少し驚きました。

どんな情報でもすぐに広まることはもちろん使い方によってはとても便利で、私たちの生活に貢献するものだと思いますが、それと同時にデマ情報を見分けることも大切だと思います。AIを用いたリアルなフェイクニュースなどはもはや見分けがつきませんが、まずは私たちが毎日目にしている情報の中にはデマもあるかもしれない、という事実を頭に入れながら生活することが重要なのではないかと思います。


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