初恋は百兆の彼女 8話
二週間後
また家でゆっくりしている
美 : あ〜お外いきたいな〜
悲 : だめって何回いえやわかるんや
笹 : まぁそんな強く言うなって
祐 : じゃあたまには外出てみる?
美 : いいんですか?!
悲 : だめに決まっとるやろが
笹 : この前の二の舞になるだけだぞ
祐 : でもさ〜可哀想じゃん
笹 : ...まぁわからんでもない
悲 : おい
美 : 諸星さん?
悲 : なんやねん
美 : お願いします💕
悲 : っ!...しょうがないのぉ
美 : やったぁー!
笹 : ...素直になれよな笑
祐 : ほんとだよね笑
ということで四人で外出
祐 : 美空ちゃんどこ行きたい?
美 : 海行きたいです!
笹 : 海か。それなら人も少なさそうだな
悲 : こんな冬に行く馬鹿がおるか
美 : ムゥ...
美 : 海だー!
祐 : うぅぅ...寒い...
悲 : だから言うたのに
笹 : まぁ人はそんなにいないし大丈夫じゃないか?
悲 : あいつらにとっては見晴らしが良すぎるやろ
笹 : 二人が楽しそうにしてるし良いんじゃないか?
悲 : ...まぁ
祐 : 美空ちゃーんこっち向いて〜
カシャ
祐 : 可愛い〜
美 : えへへ笑///
祐 : ねぇどうこの写真どう諸星くん?
悲 : ...まぁ普通やな
美 : ムゥ...
笹 : 素直じゃないやつ笑
悲 : ...うっさいわ
笹 : もうそろそろ行くか?
祐 : そうだね。長いしてもあれだし
美 : 私お手洗い行ってきます
笹 : 一人で行くのは危険だ。祐希ついてってやれよ
祐 : わかった。行こっ美空ちゃん
悲 : ...
笹 : どうした
悲 : ...いや...なんか...嫌な予感がしてな...
笹 : 考えすぎじゃないか?
悲 : ...そうだといいんだがな...
美 : お待たせしました
祐 : あっ私も行ってもいいかな
美 : はい大丈夫ですよ。ここで待ってますね
祐 : ごめんね。すぐ行ってくるから
美 : はい
美 : ...
男 : ...
トコ、トコ、トコ
美空の後ろにゆっくりと近づく一人の男
男 : ...
ガシッ
美 : っ!んーんー!.......
男 : ...
タオルで口を塞がれ眠ってしまった美空
祐 : ふー美空ちゃんお待た...せ
祐 : あれ?美空ちゃん?
祐 : 美空ちゃん?美空ちゃーん!
笹 : なんだと?!
悲 : 美空がいないだって?!
祐 : うん。お手洗いに行ってる隙にいなくなっちゃって...
笹 : 急いで探しにいくぞ!
悲 : あぁ...
探すこと15分
笹 : はぁはぁ...そっちいたか?
悲 : どこにもおらんかった...
笹 : はぁはぁ...そうか
祐 : わ、私が見てなかったから...泣
笹 : 祐希!
祐希を強く抱きしめる笹崎
祐 : 私が...私が美空ちゃんを...泣
笹 : お前だけのせいじゃない。俺たちだってついてなかったんだ
悲 : ...
祐 : グスッグスッ...ごめん諸星くん...泣
悲 : ...美空.....くそっ!
笹 : ...一旦家に戻ろう
悲 : ...
祐 : ...
笹 : ほら祐希。これ飲んで落ち着け
祐 : うん...ありがと
悲 : ...
笹 : ...どうするつもりだ
悲 : ...美空をさらったやつは...多分紺永会や...
笹 : そりゃそうだろうな
悲 : ...大阪か...
笹 : ...行くつもりなのか
悲 : ...当たり前やろ
祐 : ...でもまだ美空ちゃんも流石に福岡にいるんじゃない?
笹 : それはそうかもしれないけど...範囲が広すぎる
祐 : 確かに...
悲 : ...笹崎
笹 : っ!...なんだ
悲 : ...
諸星は立ち上がり二人の目の前にいく
悲 : ...美空を救うために...俺に協力してほしい...
二人の目の前で土下座をして頼み込む諸星
悲 : ...俺はもう...一人じゃあいつを守れないんだ...泣
祐 : っ!
笹 : ...
頭を擦りつけ泣きながら頼む
悲 : ...お願いだ...頼む...泣
笹 : 顔を上げろ諸星
悲 : ...
笹 : ここまできて助けないわけないだろ?笑
悲 : 笹崎...泣
祐 : それに美空ちゃんをさらわれたのは私のせいでもあるんだから
祐 : 協力させてよ
悲 : 二人とも...
悲 : ありがとう...ほんっとうにありがとう...泣
夜、もう寝てしまった諸星
ベランダにて
魅 : ...
祐 : そんな長くいたら体冷えちゃうよ
魅 : あぁわかってるよ
祐 : ...諸星くんのあんな姿初めて見た
魅 : ...あぁ。俺だって初めてだよ笑
祐 : 本当に美空ちゃんのことが好きなんだろうね笑
魅 : ...
祐 : ...魅刀?
隣に立つ祐希が自分の方を向いた瞬間口付けをする魅刀
祐 : えっ...急にどうしたの///
魅 : ...俺だって好きに決まってるだろ
祐 : ...もう...ばかなんだから笑
魅 : ...これから大阪に行くのか...
祐 : 魅刀...
極寒の夜、お互いにハグをして暖かくなる二人
祐 : ...絶対に...生きて帰ろうね
魅 : ...あぁ
魅 : 祐希も美空ちゃんも絶対に守るから
祐 : ...うん!
続く
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